COLLINS 51-S1 |
Collins、 私がこの名前を初めて知ったのは、SWL時代にに読んだ誠文堂新光社の初歩のラジオ別冊「JARLハム教室」のグラビアの故JH1BAN藤村有弘さん(ドン・ガバチョ)のシャック紹介ページででした。ハリクラ等の、その目映いばかりのラインナップの中にS-LineだったかKWM-2を発見し、ため息混じりに見ていた覚えがあります。また、「初歩のラジオ」では、奥沢清吉さんや野川清三郎さんが書かれる製作記事の中で、コリンズタイプの受信機がいかに素晴らしいかを毎号読まされておりました。(^_^;)その後、1971年、友人に貰ったCQ出版社「アマチュア無線回路図集」の中にS-Line等の回路図を見つけ、PTOという部品が有るのを覚えたのもこの頃です。(この回路図集は現在でも所有しており、たまに引っ張り出しては楽しんでおります。) どこかのCMではありませんが、「いつかはCollins!」と思い始めたとしても、ちっとも不思議では無い環境であったのは確かです。 |
正直な処、インターネットでOM諸氏のWebを拝見するまでは、私のCollins熱は発火点まで到達していなかったのですが、JA1VBN OMやNoobowSystems LabのWebを読ませて頂いてからは、もういけません。完全に「欲しい欲しい病」に罹患してしまいました。最初に入手するなら51S-1と思ったのは、やはり無類の受信機好きのせいでしょうか?インターネットで検索しても、暫くヒットしなかったのですが、ある日、エイチアンドエムさんのWebに2台の51S-1を発見したのです。問い合わせると「コレクターグレードの美品」とのお返事。75シリーズに比べると品薄な感じもあり、Exc+の意味をMLで教えて頂いた上で1台の購入に踏み切りました。私にとってはポケットマネーとはちょっと言えない価格ではありましたが、でも昔あれだけ憧れた物が、中古とはいえ自分の手中にできるというのは、今まで生きてきたことの証の様な感じもして嬉しいものです。(^_^)v
メールで注文すると代金代引きということもあり、翌日(2001年3月13日)の夜には現品が家に届いていました。さすがに元箱とは行きませんでしたが、しっかり梱包された段ボール箱を開けると、予想したより数段も綺麗な51S-1が現出しました。サイズは思っていたより小さく、FR-101より少し奥行きがある程度。あのSP-600と同時代に稼動していた受信機とは思えないコンパクトさです。面構えは流石Collins、設置しただけで周辺にオーラが漂うくらいの気品を感じます。(でも正直に言うとパネルレイアウトは75Sシリーズの方に軍配が上がるかも知れません。51S-1はあっさりしすぎで、ちょっと寂しいかな?いや、これが業務機の簡潔さでしょうか。)おそるおそるメインダイアルを廻してみると「おぉ!これがあの有名なダイアルタッチか!」何というか、ギアの接触感覚が軽いラチェットを噛んでいる感じでいて、なおかつ重くなく、軽くなく、本当に絶妙な匙加減です。「さすがCollins!」、思わず絶句してしまいました。
ローカル局にヒータートランスを譲って頂き、AC115V給電として(オートトランス)恐る恐るSWオン、(SPはまだ無いのでヘッドホンを接続し、アンテナは部屋の隅を半周しているTVアンテナ用同軸ケーブルの外皮を接続します。多分全体で10m以上はあるでしょう。)諸OMのご指摘通りRFメーターが逆振れし、じょじょに戻り始めます。早速7MhzのSSBを受信してみました。2エリアの局がメーターの60%くらいを振って入感してきました。現用のTS-950よりは聴き易い音です。昔、FT-101とTS-430(その時点で最新鋭機)の聴き比べをしたのを思い出しました。結果はもちろんFT-101の圧勝でした。何か現代の受信機は全体的にワサワサしていて、騒がしい感じ(私の主観です(^_^;) )がします。その時と同じようだと言えばお判り頂けるでしょうか?(もちろん同一アンテナで比較した訳では有りません。為念)次に同じく7MhzのCWを受信してみます。やっぱりトーンが柔らかい、んー、さすがCollinsです。でもここで問題点発見!RFGainを右に廻しきるとRFメーターが零点より左に振れて仕舞うのです。これは原因を探さなくては・・・・。その他は問題はなさそうです。それにしても、このダイアルタッチ、良いですね。これが有ればデジタルディスプレイなんかいらないなぁ。1Khz直読出来れば充分ですね。あー、次はKWM2Aが欲しくなってきました。(^_^; |