随筆:「人工知能の展開(ゲームを中心にして)」

by ご近所のきよきよ


 

 人工知能の応用というか、現実への展開となるとロボットということになりますが、ロボットとしては物理的な体を持たない、コンピュータの中にシミュレーションとしてあるものでも有用なわけです。PCでもPlayStation3でも良いですが、その中にロボットを実現することも楽しい応用になるわけです。ゲームとしての人工知能・・・。面白い研究開発目標です。実際問題、今のゲームにはなにかしらの人工知能の応用技術が採用されているわけで、ただ・・・もっと高度に、秘書とか話し相手とか、パートナーとして存在しうるような技術を開発したいわけです。

 文字認識するとか、画像認識するとか、音声での会話を楽しむとかが普通にできるPCって楽しいではないですか。朝、目覚ましで起こしてくれるとか、家に帰ってくると話しかけてくるとか、日常行動を記録してくれる(ビデオとして、文書として)とか。お勝手の火の番をしてくれるとか、電気が入っている装置はなにかとか、外出中でも問い合わせてくれるとか。テレビの嗜好を把握してくれて、関連する番組を自動録画してくれるとか。帰ってくるとその関連番組のトピックスを話してくれるという・・・。


 PC画面には好みのタイプのキャラクターが疑似空間に存在しているように見えていることでしょう。そのための技術は、次のツールを参考に創っていくことになります。


 ここで、Java 3DとODEとを統合して、さらにオブジェクトに情報を付加し、その情報をいつでも取り出して利用できること、またその情報を持つオブジェクトの座標を返し利用できるようにするという拡張を施した、物理世界シミュレーターが必要になるでしょう。ここは大掛かりになりますが、将来は人工知能を利用すること・・・、思考システムを実現することにずっと利用できるライブラリになるから、自前で作っていっても有効な投資になるでしょう。業界標準にすればなおのことよろしいが、ま、プロプライアタリィでも決して悪くはない技術財産として助けになっていくことでしょう。


 作りたい機能は沢山あります。一人の力では到底足りません。人工知能が芸術・・・アートの時代もくることでしょう。人工知能技術者は無数に必要になってくるのではないでしょうか。大きな雇用が期待できます。今、自動車とか家電とか、スマートグリッドとか何にでもソフトウェア技術者の力が必要とされています。それよりもはるかに多くの技術者を人工知能の開発には必要になるのだと感じます。なんせ、アートという感性を作りこむ技術になるのですから、人の数ほどソフトウェア技術者、データ構築者(知識ベース構築者)が必要になるのです。ブログを書くような感覚で、自分なりの人工知能を創っていく時代がくるのかも知れません。メジャーなプロダクトと個性派のプロダクト・・・。ま、着物を創るような感覚ということでしょうか。


 そんなことを可能にするような人工知能ライブラリをJava 3Dなどを参考に作っていきたく思っています。計画しています。


 
 
 

おわり