随筆:「春の午後の思いつき」

by ご近所のきよきよ


 

 全く新しく考えた技術とは、なかなかコーディングできないようです。自然言語の意味理解なんて、曖昧性が多いというか、考える事が多いというか、これ作れば完璧なシステムになる・・・というようなアルゴリズムがあるわけでなく、沢山のアイデアの寄せ集めですから、一気呵成に・・・というふうにコーディングにあたれません。一つコードを書いては、またいっぱい考えて、また少しコーディングする。そんなたどたどしい歩みを続けています。これって、ストラッグルスルーというわけでもないですね。タートルスルーですか。「モモ」になんかこんな場面があったような。


 外で日に当たりながら、ふと思いついたのです。オントロジーについて前に書きましたが、パターンが扱えないのではないか・・・と。

 パターンって、文字記号列もありますが、画像イメージとか音声パターンとかもありますよね。オントロジーは基本的に、一つのシンボルで意味を定義しますから、こういったパターンを扱うには工夫がいる。で、パターンを解析するプロセスを指定するようにして、特定のパターンについてはbooleanのtrueを返すようにして、trueとなるとき、指定のパターンだとするわけです。パターンに対する記号名を返すようなプロセスを有効にするとなお良いですが、それにはオントロジーに変数という概念を導入しなくてはならなくなるから、ちょっと考えてしまいますが。TurboGearsのテンプレート機構みたいな風な拡張もいいかと思うわけです。

 プロセスの定義は名前空間のURLでプロセスを指定できるようにすれば良いと思うのです。CGI見たいなものですね。


 オントロジーでイメージパターンも定義できるようになれば、結構飛躍ですよね。でも、どれだけ有効かな。結局はパターン認識プログラムの能力次第なアイデアだから時期尚早かしらん。でも、パターンをまじめに考えているという熱意は伝わりましたでしょうか。

 

おわり