随筆:「機械翻訳に思うこと」

by ご近所のきよきよ


 

 人工知能技術はどうすればビジネスに持ち込むことができるか。ゲームとかマンマシンインターフェースとかの組み込みシステムとしてでしょうか。人間並みのロボットができればそれだけでビジネスが展開できるでしょうが、なかなかそこまでいかない。機械翻訳とかも人工知能が全面的に前にでた製品になるけれど、技術の敷居は高いわけで。Watsonはかなりの所まで行っているから、あれくらいになれば単体でも製品になるかも。それでも、他の大きな製品の部品としてビジネスは進行するかも知れません。人工知能技術に完成はないわけで、そうならば、何か単体の機能でも実現したら、なにかこう組み込みとして、ミドルウェアとして商売していくことにするのが現実なのですね。とにかく、資金を得なくては研究開発はできないのですから。


 で、映画を観ながら機械翻訳を考えています。機械翻訳は自然言語処理の研究に手がかりを多く与えてくれます。文解析とか認識とは何かとか、文生成とは何かとか、英語の世界から日本語文を観ると理解ってなにかなと思わせてくれます。英語文章を日本語から観ても同じ事です。こんなことを英語字幕や日本語字幕と会話音声を比べて感じるのでした。英語の勉強も研究の一環ですね。

 そんななかで、英語には英語の、日本語には日本語の世界があるのを見て取れます。「夢を形に」は「Make it happen!」でしょうか。根本には理解をイメージの世界に求めなくてはなりませんが、「形に」が「happen」に対応するように、イメージの世界を記号化するその辺に、なにか学習によって連想を生まねばならないものを感じます。


 そんなこんなで、和葉の研究には、英語と日本語を対称して機械翻訳を実現するとしたらという視点を持ちたいと思います。英語の勉強にもなりますし、ビジネスにも直結していけることでしょう。

 信濃プロジェクトの現在のレベルでの製品化ということも考えています。今知識ベース関連ができているので、ASAMをインコア知識ベースとして実現しようかと考えています。パソコン一つを一つの知識の固まりとして、知識をみなコアに持つようにするのです。知識を皆コアに持てないときはプライミングをやって、高速に検索とかユニフィケーションしたり、長時間後に結果を返したりというような知的な知識ベースサーバーというか、グリッドですね、そんな物を構築したいと。クラウドのバック機能としても役に立つでしょう。イメージやテキスト文書を保管できる能力があるし、そこに知識をXMLで表現して保存できます。これで、高速な検索ができれば役に立つバック機能になるでしょう。私にできるASAMはそんなところです。

 和葉が動いたら、新しいパソコン買って、ASAMを実現していきたく思います。来年か再来年か・・・。



 

おわり