随筆「年も押し迫って」
恵比寿講です。今年はまだ一か月近くありますが、なんだかな、人工知能の新しい旅立ちがありました。今が区切りの時です。今、人工知能の基盤を作ろうと努力しているところです。この7年、機械翻訳システムや、アルファベット認識システム、自然言語処理システムを作ってきましたが、研究を重視して、製品としてのエレガントさとか実用性とかは考慮していませんでした。自然言語処理としてもなんか複雑なデータベース機構になっていて、なかなか自律学習なんてできそうにありません。でも、色々なデータベースを作ってきて、これを自律的に構築していくこともできるなとは思うようになりました。テーブル名とかフィールド名とかも人工知能システムが自律的に設定していく。そんな人工知能も考えてみました。自律コンピューティングへの道を切り開くものです。
未夢・香澄ができましたので、今は、仕切り直しして、信濃プロジェクトとして人工知能全般を観る・・・人工知能全般を実現すべく研究開発を開始するにいたりました。アイデアの基本は、すでに「酒井醸造のホームページ」に記してきました。いよいよ、その検証をしていく段階になったのです。ここまで来るのに7年掛ったのですね。人工知能とは巨大な技術体系です。難しくしているのは「曖昧性」ですね。人工知能はこの曖昧性を知識を総動員して解決していくシステムです。人生の目標にこの人工知能を選んだのは正解だったと思います。生きる意義を感じます。人類未踏技術の中に道を作っていく仕事ですから。
そこで、信濃プロジェクトですが、これはJavaで作っていきます。そこで、パッケージを設計しましたが、それは次の通りです。
(1) 光
意志・評価・プランニングを実現。メインプログラム体系である。
(2) 青葉
思考システム
(3) 若葉
画像認識システム
(4) 和葉
自然言語処理システム(未夢・香澄の後継)
(5) 秋葉
学習システム。記号とイメージを手繰って、知識ベース・アトムを充実させる。
(6) アトム
知識ベースシステム。全ての処理の基盤である。これはこの秋にできて、青葉、若葉、和葉の埋め込みについては検証済みです。信濃プロジェクトは知識ベースの設計から入ったのです。本格的なのです。
はてさて、来年の鉄腕アトムの誕生日には、どんなことをここで報告できるでしょうか。ワクワクしますね。
おわり