考察:「耳が2つなわけ2:耳たぶがひつようなわけ」

by ご近所のきよきよ



 「耳が2つなわけ」で、音源の定位に位相差を用いる方法を述べました。しかし、これだと顔を回転させて、2つの方向で位相差を求める必要があります。人間では片方の耳で、顔を回転せずに音源の定位ができます。これはどうしてでしょうか。私は耳たぶというか、顔の周りに発生する急激な音の強さの低下と位相差の発生にあると思うにいたりました。他の技術は思いつきません。その技術とは、こうです。


 耳には指向性があります。耳道とか耳たぶとかの力ですね。その方向に来る音は最大の大きさになるわけです。これを中心音としましょう。ここをはずれると位相差が生じるし、音の強さも低下します。低下しますが、音波の方向には音の強さは極大になるでしょう。中心音とこの極大音の位相差から音の方向を得ることができます。学習によって、位相差と方向の関係を得ていくのです。これには目との相互作業が必要ですから、目の見えない人にはこの機能が無いと考えられます。顔を回転して得る機能のみに頼ることになります。・・・本当でしょうか・・・・・・。多分そうです。


 ところで、この耳たぶによる音源定位は周波数成分毎に極大の方向を推定していくことになりますから、音声の周波数成分への分解は必須で、かつ、同じ周波数の成分が2方向方向からあると弁別できません。方向を誤ることになります。・・・・・・本当でしょうか。・・・・・多分そうです。そうして、耳たぶの位相差は方向のみを推定していくことですから、頭からの距離については2つの耳で三角測量していくことになります。

 

 

おわり