考察:「文パターン2」

by 小山明雄


 

 和葉の応用プログラム七海を作っていると、和葉の不備がボロボロと見えてきます。和葉はなんか、基本的な構文しか考えていなかった。基本的に動詞構文で、名詞や動詞への修飾語はATTRIBUTEとしてチェーンにして表現しています。これではいけないかも・・・と思うに至ってます。今年後半の課題です。今年後半は和葉の辞書でも充実していくかなと考えていたのですが、どうも和葉と七海の手直しが大きそうです。


 で、文パターンですが、そんなに多くはないかもと感じ始めています。基本的に動詞構文と名詞構文ですね。その他に、FEEL構文があるかなと。

(動詞構文)重要なプログラムをコーディングする。

 ・意味の基本的な表現。

(名詞構文)重要なプログラムのコーディングをする。

 ・名詞を格助詞でうけて、「する」「できる」などで動詞表現に持っていく。

(FEEL構文)プログラムをコーディングすることを考える。

・「ことを考える」というパターンが重要。


七海では、出来るだけ単語がネストする構造を解析することは避けたいわけで、「ことを考える」というのは、特別な意味表現にすべきではないかと、思うわけです。名詞構文も動詞構文に変形して、できるだけ和葉で意味の把握を引き受けるようにしたい。


言語学ではあまりこういう、意味表現パターンを議論しているのを見かけませんが、プログラムを組んでいると、見かけを越えた細かいことが目につくようになるのです。ものつくりをしていると、学問の領域で新雪を踏むような体験を味わえるものですね。そんなこんな、意味表現のパターンというものを整理していきたくもあります。


話変わって、平行処理を考えています。プロセスへのデータとプロセスからのデータを保存領域可変として、実行時に指定するようになっているのが、汎用プロセッサの仕様ですが、これを固定にできないかなと・・・・・。メモリアクセス管理がおおきく簡略化されるのではないでしょうか。専用プロセッサ群は固定メモリにして、汎用プロセッサからその領域をサーチしていって利用する。専用プロセッサは定期的に固定のプロセスを実行するだけ。そのデータを使うのは汎用プロセッサの勝手でしょう・・・という、アーキテクチャ。面白くありませんか。



 

おわり