by ご近所のきよきよ
前にも触れたと思うのですが、日本語の動詞は格(助詞)の取り方で幾つかに分類できます。今回はそれを再び取り上げたく思います。日本語を処理するとき特に重要となる性質なので、記録に残しておきたいのです。
日本語動詞は体のどの部位の働きを表現すのものなのかということでパターンが決まって来るようです。例を挙げてそれを記述してみます。
(1)頭で何かする(感じる)(BVB、LVB)
〜が欲しい、〜がしたい、〜をしたい(BVB)
〜と感じる、〜を感じる、〜を〜と感じる(LVB)
(2)口で何かする(話す)(LVB)
〜と言う、〜を言う、〜を〜と言う
(3)手で何かする(AVB)
〜に〜を与える
〜から〜を取る
〜を食べる
(4)体で何かする(SVB,JVB,DJVB)
〜にいる(SVB)
〜に到着する、〜に着く(JVB)
〜を離れる、〜から離れる(DJVB)
(5)足で何かする(移動する)(MVB)
〜を歩く、〜を走る、〜を飛ぶ
一般の助詞規則として、
(1)「名詞(location)_で」は場所格を表す。
(2)「名詞(time)_で」は時間格を表す。
(3)「名詞(location)_に」は場所格を表す。
(4)「名詞(time)_に」は場所格を表す。
(5)「名詞(concept)_から」は原因格を表す。
おわり