考察:「概念について」

by 小山明雄


 

 概念はイメージである・・・ではないでしょうか。概念は犬や猫も持っているので、言葉という記号化したものではない。ただ、言葉になる前のシンボルとしての記号化したものでもある。わけわからないことを言っていますが、基本は行動とかオブジェクトのイメージが概念で、それを特定のオントロジーとして解析した結果の記号としての神経インパルスが概念の表象なわけです。概念だけではものの役にたたない。概念を記号化して初めて行動の起点となるわけです。

 三角形のイメージには、頂点が3つとか、内部と外部があるとか、内部は右回りでは左側になるとか、色々な属性が連想されるでしょう。実際に必要になってこうゆう意味記号というか属性は解析されて得られるものです。

 この意味記号を瞬時に得られる・・・発想とは、突然、適切な意味記号と概念を思いつくことです。これは、解析を・・・無数にある解析を瞬時に終わらせ、文脈に適切にフィットする属性を得るという機能を必要としているのです。これは、右脳のように超並列イメージプロセッサが必要になる技術です。我々工学者はこうした右脳の機能を実現する技術をハードウェアで実現していく必要があるのです。

 そして、連想も概念ベースとか意味記号ベースで無数のネットワークとして実現されているでしょうから、連想を実現するハードウェアも超平行なハードウェア基盤に乗ったものでしょう。


 これから入試問題を解答するシステムを作るには多くのハードウェア絡みの難題を克服していく必要がありそうです。


 
 

おわり