考察:「言語学習システム」

by ご近所のきよきよ


 

 柔らかい日差しの中、本屋に歩きながら、ふと数詞表現のことを思いました。数詞表現とは次のものです。

(例文1)「私はりんごを3個上野動物園で買った」

(例文2)「3個、リンゴを買った」

(例文3)「3個のリンゴを買った」

 数詞には、このように、いくつかのパターンがあるのです。


 また、テレビ観ていて、女の人が面白い表現をなさいました。

(例文4)「家では、捨て猫出身のを飼っています」

下線部はサ変名詞のパターンですね。「長野行き」、「寒波襲来」とかの一連のパターンの一つです。


 今の未夢はいちいちパターン毎にコーディングしているのですが、いつまでもそれで満足したくない。未夢に学習機能を持たせて、どんなパターンにも対応できるシステムにしていきたい。そう考えるのです。


 学習したパターンは単語への操作と連想関係を持ちます。例文1ですと、数詞が助詞「を」を前に越えて名詞を修飾する。そんな操作と連想を持たせるパターンになります。操作のプリミティブ群を未夢で持って、学習時にそのどれかを選択することになります。操作のプリミティブはオブジェクトとなりますか。

 ここで学習するパターンは局所的にてきようできるだけで、パターンにいくつもの解釈が生じます。例文2を考えれば、例文1の「3個上野」も、「3個」が「上野」を修飾するとも解釈できるのです。「3個」の前に助詞があるとか、「上野」は3個無いという常識から曖昧性を削減しているのです。だから、学習時にその辺の文脈情報も連想に確保していかねばなりません。


 というようなことを考えていました。未来が楽しみです。青葉プロジェクト(思考システム)がなったら、この辺の学習機構も考えていきたいと思います。青葉プロジェクトの一環で考えて行く問題かもしれません。人工知能研究も本格的になって来ました。


 

おわり