考察:「お盆はゆっくり本を読み」

by ご近所のきよきよ



 この夏休みは、「実践セマンティックWeb ジャストシステム刊」と、「モデル予測制御 日本工業出版刊」、「巧みさとロボットの力学 毎日コミュニケーションズ刊」を読んでいました。皆、すごく良い本で、示唆されるところ大でした。色々なことを考えました。そして、それは大きな目標となって結実してきています。やり遂げたいことが沢山あります。それもとびきり重要なことです。今回はその辺のところを語ってみたく思います。


 セマンティックWebについて2つほど疑問が起きました。それは次のものです。

(1)オントロジー記号セットで新しいカテゴリーを作って行く機構を実現し、高位の推論とか自律学習というものを実現して行かなくてよいのか?

(2)今のセマンティックWebは論理の世界での推論しかできない。Prologと同じですね。行動とか、幾何とか、ものの仕組みとかを推論していく能力は必要ないのか?


 (1)は自然言語処理を考えた場合、どうしても必要になってくる機能です。単語も文も文章も、多くのオントロジー記号に支えられて、カテゴリーとして意味を持ってきます。

自律学習も今のセマンティックWebの技術で基本オントロジーを作って、その上に展開していくものとして作られていくものだと思います。さらなる、オントロジー技術の展開が期待されます。


 (2)はロボットが現実世界を推論していくために必要になってくる技術です。そこでは、記号の世界を越えて、イメージ、画像の世界を取り込んだ意味理解というものを必要としているのです。



 ロボットの行動制御はなんかすごい人工知能システムになりそうな気配です。「巧みさとロボットの力学」はそのことを明確に示しています。考えること、アイデアが沢山生まれてくる素地が見えました。力学を使うこととデータモデルで制御を実現してしまうことの間にはなにかあるでしょうか。脳は力学方程式を解いているようには思えませんから、モデルによるシミュレーションの世界の技術が重要になっていくと感じるわけです。音声認識なんかも考えていくと、データモデルというものの大切さ、未来の技術を感じるのですが、どうでしょうか。私も、数学が好きだから、ロボット制御にはワクワクするものがあります。これから少しずつ考えていきたく思います。




 

おわり