考察:「イメージプロセッサ」

by 小山明雄



 画像認識の為の基本的プロセッサを提案します。できるだけ命令セットが少ないもの、トランジスタが少ないプロセッサを見出していきたく思います。
 先ずパターンマッチング能力がなくてはいけません。イメージのマッチングは2次元白黒パターンとします。これで十分でしょう。レジスターを2つ、R0とR1を持ちます。R0に知識としてもっている比較元の2次元パターンを保持します。R1に今パターンマッチングするサンプルイメージを保持します。これで、R0のオンの近傍にR1のオンが有るかどうか、その距離の反比例で確信度を返すようにします。



 
そして、レジスターは個別に次のことができるものとします。
(1)イメージ回転
(2)イメージ拡大・縮小
(3)イメージ平行移動
 
 これら命令は自動的に実施され、もっともマッチングしたパターンの位置、大きさのものを最大確信度で外部に通知するようにします。
 
 あとは、配置の解析プロセッサが必要ですが、これも、左右、上下、斜め方向ぐらいの単純なものならば命令セットが少ない、トランジスターが少ないプロセッサとして実現できるでしょう。もちろん、レジスターは1つ、・・・2次元パターンを保持するものです。2点間の関係を返します。
 
 汎用プロセッサの時代から、専用プロセッサの時代に転換していくのが人工知能時代なのです。

おわり