考察:「自律プログラミングの構造」

by ご近所のきよきよ



 自律的自然言語処理システム和葉を時々考えています。未夢・香澄は人間が作るプログラミングとして、とにかく自然言語処理ができればいいやという風に作っていました。データエリアとかデータオブジェクトを扱うのも、人間が前もってこれとこれという風に特定して行うようにしていて、コンピュータが環境を理解してこのデータエリアを使って行こうと「考えて」処理できるものではなかったのです。・・・・・うーむ、良く表現できませんが・・・自律人工知能システムを作っている方にはお分かりだと思います。つまり、あるプロセスがあって、無数のデータエリアから、文脈を考慮して、的確なものを選んで処理していく・・・。そんな機構。プロセスも自律的に選択され実行される。こういうシステムをどう実現していけばいいでしょうか。


 データエリアの選択は、データエリア内の特定な意味記号を文脈によって選択していくことになるでしょう。この文脈の時に、このプロセスとこのデータエリアを使っていくというようなデータがある。辞書の中に永続化して存在していなくてはなりません。この辞書は学習によって自律的に充実していくことになります。

 データが自律的な学習によって構築されるとすれば、プロセスもデータもプリミティブな意味記号の合成によって表現できるものでなくてはなりません。そして、プロセスもデータも記号で特定できなくてはなりません。アドレスでなくて、オブジェクトそのものでなくて、プロセスとデータエリアは名前付けされて名前で参照されるわけです。そうすれば、全ての人工知能の基盤データ、プロセスは名前を特定して扱うことができるということになるわけです。プログラミングアルゴリズムでなく、データとしてプログラミングを記述できることになるわけです・・・・・。ということ。


 データエリア(もうデータだけでなくプロセスもデータエリアとして扱えるでしょう)は、その内部の意味記号群によって同定され、取り出し、名前が付けられます。そして文脈から行動を選択しその行動プロセスの対象として名前をしてして、コマンドを組立て、スケジューラに渡します。そんな機序が自律コンピューティング・・・自律的に動く人工知能の基本的な処理パターンになるでしょう。

 和葉ができて、やっと満足行く自然言語処理システムが実現できるというものでしょう。

 
 

おわり