考察:「インテリジェントプログラム開発環境」

by ご近所のきよきよ


 

 自然言語処理をプログラム開発環境に応用するとしたらどうでしょうか。どんなメリットが生まれるでしょうか。


 プログラム開発には、アルゴリズムを考えることと、環境の利用の仕方を調べることの2つの作業があります。アルゴリズムをプログラムにするのは使用する言語を調べて、その文法を使ってコーディングするのは、言語の仕様がきっちり説明されている文書を読むと簡単でしょう。普通こちらは市販本とかで、情報は充実しています。だから、問題ないとしてよいでしょう。特にインテリジェントは不要です。

 環境の方はどうでしょう。これが結構本に書いてないところがあるのです。本を読んでも分からないことがあったりします。それに、環境はプログラムを作る現場ごとに違っていて、プログラム開発に支障を来すことがあります。環境を作った人しか分からないというようなことがあります。つまり、ここにインテリジェントなサポートツールが必要になるのです。環境については知識ベースが必要になるのです。

 知識の記述は人間にとって、自然言語が適しているわけです。また、検索も知識の検索になにか規則があるというのは苦痛です。検索ももやもやしたアイデアから検索したいわけで、自然言語が適しています。

 ということで、プログラム開発環境についてはコーディング時でなくて、プログラムの動作環境についてインテリジェントなサポートが、自然言語をベースにした知識ベースシステムがあればいいなと思えるわけです。


 大体に置いて、開発環境はマニュアルとして分厚い文書で作られることが多いですが、これは結構きつい。環境を作るときにメモを作りますから、それがそのまま他の人に利用できるような仕組みになっていたいわけです。ホーマットを決めることはできませんから、それは自然言語で記述することになる。


 自然言語のマッチングですから、プリミティブな意味記号でスケルトンみたいな構文になっていなければ大変です。スケルトン構文のマッチングによって、情報検索をしていくのです。未夢の応用ができそうです。


 

おわり