考察:「数学と物理学の問題について」

by 小山明雄



 数学と物理学は2段階に分かれたプロセスをとります。基本は、数式を解くプロセスです。そうして、このプロセスに問題を解析して落とし込む、問題解釈のプロセスがあります。

 数式を解くプロセスは色々な記号処理プログラムを援用していけば実現可能でしょう。ここは、研究の蓄積が沢山ある分野です。パターンとアクションを創っていくことになるでしょう。問題解法のプランニングも必要になるでしょう。

 問題解釈のプロセスは新しい研究分野になります。問題を解析し、その目標を証明するにはどんなことが言えれば良いかを発見していくことが最初のプロセスでしょう。何が言えればよいかをイメージで捕えることになるでしょう。次に、そのイメージを数式に落としていくことになります。そうして、最後に数式を解いていく。

 このように、問題解決プロセスはプランニングと問題のイメージ化の重要な技術が必要になることが分かります。自然言語処理と図形理解技術の展開です。イメージはオントロジーの基盤です。ものを理解するとはイメージで把握するものなのです。このイメージを解析して意味記号のセットで表現し、あるいは数式で表現することが重要な技術ということです。挑戦していくべき課題です。




おわり