考察:「指示代名詞と欠落語の処理」

by ご近所のきよきよ



「評価する」という語は多義語で、英訳するときに気を遣います。例えば、

ですね。

文脈を決定づける何か記号が必要になってくるのです。この場合は慣用句ということで、片づけられる問題でしょうが、自然言語の意味処理としては汎用的な機構に、納めてしまいたい問題です。例えば、「評価」の意味記号として、目的語を+favoriteというようなものを含ませて、文脈として、話者が厳密な議論をしているのか、自分の感情を表現しようとしているのかを判断し、訳語を選択していく・・・というようなことがしたくなります。こうゆう、状況というものが幾つくらいあるか分かりませんが、「評価」の意味のベースとなる用いられる環境というものを学習により獲得できるようにすることが必要ということでしょう。

それでも、まだ情報は足りなくて、文の構造によっても訳語の選択は影響を受けます。例えば、「彼の慈善事業への参加は評価できる」ですと、「prize」が適当でしょう。


未夢は意味理解の基盤情報を提供できるまでに成長させたく考えています。それで、ただ文章を解析してそれだけの結果を出すというのでは満足できません。応用を考えねば・・・ということで、課題設定しました。その状況の詳細は下記を参照ください。日本語の研究は楽しいですね。


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おわり