考察:「データベースとプライミング」

by ご近所のきよきよ



文脈をどう管理していくか。知識ベースのデータエリアは唯一、フレーム(FrameData)と決めています。あまり多くのデータ形式を設けると処理が煩雑になりますし、将来は何でもかでも自律なシステムとして実現して、人手に寄らないシステムにしたいと思っていますから、その処理ベースとなるデータエリアは単純にして使い回すのがいいと思うのです。

 それで、できれば文脈管理テーブルというものを持ちたくないなと考えたのです。前の考察で、文章解析で生成する意味データは知識ベースのフレームを活性化することで「理解した」と判断すると論じました。特別なデータは作らないのです。活性化はフレームにタイムスタンプを打つ事で実現します。最新のタイムスタンプの打たれたフレームが活性フレームなわけです。この技術を実現するには高速に内容検索ができなくてはなりません。高速にタイムスタンプの最新のフレームを全部読み出し利用出来るようにしなくては成りませんから。それで、内容検索機構を持ったメモリを提案したのでした。

 さらに、内容検索を速くするために、プライミング技術が在ると良いと思います。最新のタイムスタンプを打つと同時に、ある高速メモリに最新のものから順にコピーをもって、検索の効率アップと最新の情報を文脈として管理する機構として実現するのです。超整理法ですね。こうしますと、更新管理もシンプルで、曖昧性管理も高速にできます。

 もっとも、フレーム本体のデータはたいていの場合不要で、そんなフレームが定義されているかどうかのフラグがあれば事足りる場合が多いですから、メモリ管理も工夫すれば、効率化が図れます。


 

おわり