考察:「プライミングの構造」

by ご近所のきよきよ


 

 文脈処理には曖昧性選択の優先順位を管理していくプライミングの処理が重要になります。もっとも最近認識された意味をデフォルトの選択肢とするプライミングは知識ベースの基本的な機能になります。結論を急ぐと、基盤となる知識ベースに対して、ワーキングレベルの優先知識ベースが必要になり、ワーキングレベルの知識ベースは常に最新意味体系(知識モデル)を保持するものです。連想でヒットした知識ベースはこのワーキングレベルの知識ベース(プライミング知識ベース)にコピーされるのです。

 知識ベースはモデルを単位に管理されますので、プライミング知識ベースはこのモデルに対して作られることになります。しかし、メモリは無限にはありません、システムで十分な量のメモリ容量とそのメモリセットを確保してプライミングを実現することになります。メモリにモデルを割り当てるのも、メモリ内のレコードを知識エレメントに割り当てるものプライミング機構の設計になります。プライミングはこのように二重に行われます。基本的にメモリは、サイクリックなストレージになるでしょう。記録ポイントをストレージでサイクリックに管理して、記録ポイントから遠いほど古い知識としていくのです。ここは、ASAM(Associative Storage Access Method)で実現することになります。



 
 

おわり