考察:「意味理解処理」

by 小山明雄



 文の理解の基本表現は、名詞と動詞とその属性、格を持って意味を把握することで得られるでしょう。5W1H1Fで文を把握することができるといいます。

・Why

・When

・Where

・What

・Who

・How

・feel

ですね。これらは格として文中で表現されるものです。英語の前置詞とか、単語配置位置ですね。日本語も文を分析していくとこのようになります。「という」、「の中の」とかの連語で格を表現することがありますが、そのように文を解析していくと、5W1H1Fで文意を把握できるようになります。文の解析は、このように名詞、動詞、属性、格として把握していく過程なのです。

 名詞や動詞には機能を表すものがあります。「時」、「為」、「理由」、「する」、「できる」などです。日本語を分析していくには、こうした5W1H1Fのスキーマで考えていくと明確になってきます。

 問の文章を同様に5W1H1Fで表現するようにしていくと、質問応答システムは、知識の中の5W1H1Fを問の5W1H1Fで待ち受ける問題となります。パターンマッチングしていき、あるレコードで、マッチしたらトリガーを起こし、求めている値を与えればよいのです。それが、意味理解処理の基本になるでしょう。




おわり