by ご近所のきよきよ

　前に、輪郭線解析で、輪郭線の内部領域の大きさを解析する手法を述べました。今回は、領域の大きさ解析データからこの領域を細線化していくことを記述したいと思います。

　輪郭線解析では輪郭線の各点を基点とする領域に内接する最大の長方形をもって領域のこの点での太さとするのでした。そこで、この内接長方形の中心点群を近似する曲線をして、領域の細線化曲線とすれば良いと思うのです。これは、中心点分布の回帰曲線を求める問題として捉えることと同値です。

　でこぼこがありますから、変曲点の数からｎ次曲線のｎの値を推定して、近似曲線としてよいのです。もう一つの方法は中心点の分布を領域と見なして、またその輪郭線を求め、領域の大きさを解析してその中心点分布を求めていって、最後に曲線を求めるというものです。

　曲線さえ把握できれば、その上の輪郭線がなにを表現しているかの解析にも利用出来ていきます。近傍解析による細線化と相補って、有意義なアルゴリズムになると思います。

おわり