考察:「思考と行動の構造」

by ご近所のきよきよ



 思考も行動も学習によって充実していくものです。だから、学習によって自律動作を充実していくシステムとして、人工知能を考えていくことになります。そして、行動を内面化したものが思考であることから、行動をどう実現していくかを先ず理論化して、その上で思考に進むのがよろしいと思われます。
 
 人工知能が外界を認識するのは、センサ値とセンサ値の変化・・・それと身体の状態とミラーニューロン系の身体の状態(これはセンサ値を解析して得る値)です。そんな外界のパラメータを手がかりにしてアクションを引き起こしていくのが、思考と行動システムです。
 
 行動は各時点におけるアクションとその結果の評価があって、それがある目標の下に連続してあるパスからなります。つまり、センサ値と目標センサ値からアクションを連想する知識とそのアクションの時系列を規定するパス知識があることになります。知識はプログラム的には一つ一つの要素オブジェクトに成るはずです。
 


 学習によらずに、人工知能に本来から備わっているアクションプロセス群があるはずです。それを意志の力で動かすことにより連想関係を知識オブジェクトとし、どんどんとパス知識オブジェクトとセンサ値アクション知識オブジェクトを創っていくことになります。それが学習による成長です。
 
 行動知識の内、パス知識だけを有効にしたものが思考です。思考は現実とは切り離して展開できるものです。
 
 意志システムから思考エレメントを選択すると次々に下位の思考とか行動が連想により展開されていきます。評価システムにより現実とかメリットとかを思考の結果にたいして評価し、良しとなれば実行します。実行は上位の行動エレメントにより管理されます。次々に思考と行動が連続していくことになります。
 
 

おわり