考察:「思考=視点変換+操作変換+パターン認識」

by ご近所のきよきよ


 
 オントロジーを作っていて、ふと思ったのです。「思考=視点変換+操作変換+パターン認識」として、思考というものを実現出来るのではないか・・・・・。
 オントロジーは記号体系ですが、記号相互に関係が張られます。そして、記号に関係を張る必要があるのは、
(1)視点を変えて事象を表現し直したい。
(2)事象を操作して事態の変遷を知りたい。
(3)事象の状態はイメージであるからパターン認識して、情報を記号化して取り出したい。
というようなことが見えてきたからです。視点を変えるとか、事象を操作して事象をゆがめるというようなことはイメージの世界ならば柔軟に、エレガントに表現できます。だから、オントロジーはイメージの空間に接地している必要があることになります。ならば、情報処理の基盤である記号処理と結びつけるためのパターン認識も必要になります。記号からイメージを作るという処理も必要です。これはパターン認識というくくりで把握しておく事としましょう。
 
 視点変換は普通の座標変換ですから、Java-3Dで簡単に実現できます。
 操作変換は、操作対象の幾何学的操作と自由な変形操作とからなります。幾何学的操作は座標変換で実現出来ますから、Java-3Dの出番です。問題は、自由な変形処理をどう実現するかです。単なる幾何操作に含める事ができる場合もありますが、大抵はアニメーションによって表現しなくてはいけない事態になります。複数の時系列のイメージ群を用意し、時間を追ってイメージを選択していき、連続性、制約を評価していって、目標のイメージにいたる操作をすることになります。連続性と制約の評価はパターン認識して、オントロジーとのマッチングを計ることによって実現します。この辺の処理はかなり大きな処理体系になりそうです。
 

      

view:パターン認識が必要

図:思考空間の基本変換群のイメージ

 

おわり