考察:「信濃設計書」

by ご近所のきよきよ



 これから信濃プロジェクトを推進するに当たって、システムを詳細に設計していくこととする。とくに、APIと知識ベースは後々の参照に耐え得る物としていきたい。
 
1.モジュール構成
 信濃は次のパケージ群からなる。
(1)光・・・メインプロセスを含む、意志、評価、プランニング機能
(2)cobalt・・・並行処理・プライミング機構・知識ベース応用機能
(3)atom・・・知識ベース
(4)若葉・・・画像認識
(5)和葉・・・自然言語処理
(6)青葉・・・思考システム
(7)秋葉・・・学習システム
(8)瑞葉・・・外部アクション機能
 
 
2.知識の構造と表記
 知識ベースの要素(FrameData)の規約は次の通り。
(1)CONCEPTTYPEフィールド・・・単語や熟語、知識概念
(2)DATAフィールド・・・・・・・Node情報
 
 Nodeデータの記述規約は次の通り。
(1)アクション実行条件
(root;(context,id=xxx;
   (sentence,id=xxx;(position,id=xxx,case=agent;(word;?001)(mean;+human+life)(id;xxx))
      (position,id=xxx,case=directobject;(word;?001)(mean;+human+life)(id;xxx)))
(knowledge,id=xxx;(id;xxx)(rid;L1_AMOUNTAIN))
(node,id=xxx;(id;xxx)(rid;L2_ARIVER)(root;・・・nodeの記述・・・・)))
   (parameters;
    (parameter;(id;xxx)(rid;L1_AMOUNTAIN))
    (parameter;(id;xxx)(rid;L1_ARIVER)))
(action;(process;yyyyyy))
  ))
 
(1)’プロダクションシステム
(PRODUCTION;(knowledge_name,condition=知識のrid;action知識のrid))
 
 
 
(2)和葉の辞書
 (word,id=001;xxxxxx)・・・・・・・・・・単語記述
 (mean,id=001;yyyyyy)・・・・・・・・・・意味記号記述
 (type,id=001;ND)・・・・・・・・・・・・品詞
 (modify,from=id1,to=id2)・・・・・修飾関係記述
 
 (sequence;(type,id=001;ND)(word;は)(type,id=002;AC))・・・・・単語シーケンス
 
 
3.フレームワーク
 フレームワークはSOA構成とし、各パーツを簡単に組み込めるような仕様としていく。並行処理管理は基本的にフレームワークで行うこととする。更に、人工知能は曖昧性に挑む技術であるから、曖昧性管理、連想機構、自律制御機構をフレームワークで支援することとする。
 
 特に曖昧性管理には力を入れたい。文脈を管理する機構は、2つあると思う。次の物である。
(1)5W1Hという、意味レベルで事象を把握する。ステージ、シーン、アクター、カットという事象レベル管理である。ステージやシーンも知識の固まりである「モデル」を構成して管理していく。
(2)疑問とか、好悪、恐怖、熱意、期待、確信度といった意味レベルの本能的な事象を管理していく。これは有限個あるだけで、これを知識ベースの基盤にしていく。これも、「モデル」の中に埋め込んで管理していく。
 
 曖昧性はこれらの心的事象を管理していくことで管理できる物だと感じている。フレームワークとしては、(1)と(2)のモデル内とかモデル間とかをプライミング技術で、最新文脈というものを管理していくことになる。そして、連想や自律機構は知識のパターンをマッチングしていく能力で実現していくことで対応していくことになる。

 

おわり