随筆:「士気ボロボロ」

by ご近所のきよきよ


 大体に置いて、根拠無く手直しするのはよくないものだ。やはり、不具合の原因をはっきりつかみ、対応方法に自信をもたねば、行動を起こすべきでない。大失敗をしてしまった。


ライントラッキングのプログラムを作ったのだが、大体は動くのであるが、微妙なところで停止してしまう。大きなプログラムだし、荒削りなアルゴリズムを使っているため、たまの条件下で、トラッキングの補正が利かなくなるためと直感した。で、もっと明確に対応する方法を理論的に詰めて、思い切って、えいやと書き直した。といっても大きなプログラムで2日が掛かったのである。結果、ますますおかしくなってしまった。今度のバグは結構大きいみたい。前のアルゴリズムは使い込んでいて、ループはしないところまで持って行っていたので、これからを思うと気が滅入る状況となった。  課題としては、前のプログラムの不具合の原因を突き止めることのほかに、新たに、今回の不具合についてのものが増えた格好になってしまった。こんなことでいいのか・・・。なんか怠くなって、寝込んでしまった。


思えば、旅行なんかも計画性なく行動する人だから、現地にいってから見所を探している。有名なところの所在は調べるが、道を知らなかったりする。もう、大通りを抜けたり、大きな川に抜けたりをポイントにしている。そんなでも、結構なことはできるもので、京都なんかは、事前に地理を知らなくても有名どころを写真に収められるから不思議なものだ。不思議でもないか。この頃は名所案内が道路沿いにあったりするから、事前知識がない方が、ゲーム感覚を楽しめて面白いかも知れないくらいだ。これ、オリエンテーリングっていうんでしたっけ。


プログラム作りでゲーム感覚を味わってもしかたなく、思考力を楽しむ場であって欲しい。ま、新しい土地を訪れる感覚って、推理力を刺激するものである。地図で現地を調べていても、実際現地に着くまでは、なかなかの不安定感を味わえていい。そんな感覚はプログラミングにもあるわけで、・・・。しっかり考えて行動する人には。なんか、この頃性急になっていたかなと、ふさぎ込みながらおもうのであった。  プログラミングは推理力を超えてさらに、思考力をつけるのには、良い修行の場だとも思うのである。初歩の頃は、ブレイクポイントつけまくって、デバックしていくが、永くプログラミングをやっていると、障害の表情から、原因が特定できたりするようになる。それとともに、物事に対応する態度が涵養されたりする・・・


などと思いながら、伏せっていた布団から起き出したところである。負けない。頑張る。


おわり