PDFファイル:「考察:文解析アラカルト」
このプログラム(未夢プロジェクト)、楽しんで作ってますが、平穏というわけではなく、結構しんどい思いもしてます。
「信子と明雄は歩く」という文はうまく意味フレームを作れたのです。「信子」は「と」に懸かり、「と(接続詞)」は「明雄」に懸かって「信子と明雄」は一つの主語として、「歩く」に懸かる・・・というふうに正しく解析できました。
と同時に「と(助詞)」は「歩く」に懸かるというふうにも解析しました。すばらしい。英語で言う「with」と解釈したのです。
ところが、「信子と明雄は公園を歩く」が失敗したのです。どうも、名詞「明雄」と「公園」が「と」の修飾候補になったことが原因らしい。辞書に[「と(接続詞)」は「名詞+と(接続詞)」のとき、修飾先に名詞をとる]というコマンドを書いていたのですが、その候補が複数になったときに正しく解釈しなくなるのでした。アルゴリズムは考察にしるしてあります。問題はインプリメントした手法にありました。リカーシブルコールの中で、曖昧があるたびに解釈データを増やしていく必要があるのですが、その増やしかたがださかったのです。それが分からず、正しいコードだし・・・いやまてよ、この場合はどうなる・・・・だめだけど、どうすれば・・・いや、良いはず・・・・。等々、2日苦しみました。で結局、始めから複数の解釈がでるものとして、順繰りに候補を順列を作る要領で作っていけばいい・・・と気づきました。そうすると、プログラムも半分くらいとエレガントにもなって、良好・・・ということなりました。なおしたら一発で動きました。うれしかったですねぇ。その日はとうとう、「オペラ座の怪人」を徹夜で読んでしまいました。
にしても、数学者はすごいと思います。なんの助けもなく、精密で間違いのない定理を構築できるのですから。私なんて、プログラム書いても計算機で確認するまで自信ないですから。粗製な頭なんですね。数学は好きだけど粗製と感じたら、プログラマがいいかも。そんなこんなの検証はしてます。今回の考察もお読みください。
おわり