シルビア通信1 >> 小ネタ >> 戦いの四半世紀 |
20世紀は「戦争の世紀」でした。同様に、私(仮面マスク)の生きてきた四半世紀もこれまた戦いの人生でした。ある時は
蟻の巣に爆竹を埋め込み、またある時はゲームセンターで並んで待っている自分の前に割り込んできたガキを怒鳴ったり、そしてまた
ある時は部屋に迷い込んできたハエを必死で追いかけ回したり……って自分より弱いやつばっかだよ、こりゃ。
保育園時代のベストバウト
そんなある日、私は担任の保母さんに呼び出しをくらった。 「仮面マスク君。クラスの女の子をイジメちゃだめでしょ!!」
蛇拳、女子のちくりにあえなく散る! <1敗>
小学生時代のベストバウト
「なぁ、なぁ、仮面マスク。お前クラスに好きな奴とかいる?」
次の日。クラス中に私の好きな人が知れ渡っていた。 ぼく大泣き。 友達に裏切られた孤高の戦士、ここに散る! <2敗>
中学生時代のベストバウト
私はそんな武器職人タケシ(仮)にお灸を据えてやるため、彼の工具箱に家庭科の授業で余った長ネギを放り込んでやった。 この作戦は成功し、タケシ(仮)は、 「工具箱が臭いよ〜」 と泣き叫んだ。 傍らで笑い狂う私はその場で担任から職員室につれていかれ、これでもかと逆にお灸を据えられた。 クラスの為にと立ち上がった獅子、無惨に散る! <3敗>
高校生時代のベストバウト
死ぬ思いで会社に到着した私は、急いで作業着に着替えると、今まさにはじまろうとする「日通体操」の場へと滑り込んだ。 「間に合った……」 私が息を切らしながら体操をしていると周りの人間がひとり、またひとり、とこちらを振り向きクスクスと笑っている。 「なんだ?」 怪訝な顔をしていると隣のお姉さんが、 「キミ、作業着上下とも裏返ってるよ」 現代に生まれた武士、洋服に散る! <4敗>
こうして振り返ってみると、私の人生負けてばっかりです。つまり自分、負け犬ッス(グスン)。 みんな帰れ。 |
目次 | HOME |