シルビア通信1 >> 小ネタ >> 伝統の技をたずねて |
第37回「安土桃山時代からの脈流」伝統の技をたずねて。37回目を迎えました今回は、今を遡ること400年以上も前。安土桃山時代からの技を現代に引き継いだ、石川百衛門さんを訪ねて参りたいと思います。 *百衛門さんがなさっている仕事の都合上、インタビューを行った時間と場所の表記は控えさせていただきます。 ――百衛門さんがこのお仕事、つまり盗賊をはじめられたのは何歳からですか?
――仕事をする際の格好は今でも変わらないのですか?
――盗んだものを包むのは……。
――なるほど。しかし、そこまできちんと従来の物取りスタイルを維持なさっていると、世間に知れ渡っているだけにやり難くはありませんか?
――現代の主流である、朝や昼間に活動時間を変えようとは思いませんか?
――なるほど。ドラマに出てくるような(またはコント)泥棒でなくては意味がないと。
――なんだかわかったような、わかんないような気がしますが、今日は貴重なお時間を我々のインタビューに割いていただき真にありがとうございました。
頑なにそのスタイルを守りつづける石川百衛門さん。その姿は伝統という大きな時間に縛られたものなのではなく、不変という時間の概念を超越したスタイルなのではないでしょうか。これからも変わることなくドラマに出てくるような(またはコント)その姿を残して行ってほしいものです。
*この放送を収録した3日後。残念なことに石川百衛門さんは警察に御用となってしまいました。この場を借りて、お悔やみを申し上げます。チーン。 |
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