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シルビア通信販売6

 眠れぬ夜をお過ごしの皆様、こんばんは。「シルビア通信販売」のお時間です。今回も世界から集められた選りすぐりの商品を皆様にお届けしたいと思います。


商品番号5910:「お役立ち掃除機」

 ウオオオオーン

「ちょっと、アナタ。そこ、どいてくれる? 掃除機かけたいんだけど」
「あいよ」

 ウオオオオーン

「はい。次そこもかけるからどいて!」
「はい、はい」

 ウオオオオーン

「ねぇ、そんなちょこちょこ動いたって、ちっとも埒があかないでしょ。しばらく台所にでも行っててくれない?」
「嫌だよ〜。今テレビ見てんだから。そんなの後にしてくれよ」
「だーめ。今かけるの! それともアンタが後でやってくれるの!?」
「……そんなの一日くらいかけなくっても平気だよ」
「だーめ! はい、どいて!!」

 ウオオオオーン

「ったく、うっせぇな!! オレはどかねぇーっつたら、どかねぇーんだよ!! どうしてもオレをどかしてぇっつーなら、由美かおるをここに連れてきて俺のチンポをしゃぶらせたら、ひとしゃぶり5ミリで……」

ゴツッ

 ……と、掃除の邪魔をする旦那様の頭を掃除機の柄で叩いてしまう。休日の核家族の家庭にはお馴染みの光景ですね。

 今回我々がご用意した商品は、そんなお掃除を旦那様に邪魔されてしまう奥様のとても心強い味方となってくれる商品です。

新型掃除機「小林ダンボくん」
お役立ち掃除機
「小林ダンボくん」

*写真に写っている男性は、お届けする商品にはついてきます



 このお役立ち掃除機『小林ダンボくん』は、その吸引力もさることながら、掃除の邪魔をする旦那様に抜群の効力を発揮します。
 まず掃除機をかけたい部屋に旦那様の姿を確認したのなら、とりあえず「あの、これから掃除をするんでどいてくれますか?」と一声かけましょう。これは後で言い掛かりをつけられた時に、

「だからあの時……どいてくださいと言ったでしょう」

 と、皮肉混じりの言い訳を返すためです。
 さて、忠告をしたにも拘わらず旦那様が部屋を出て行かないのを確認したあなたは、掃除機をかけるフリをして掃除機の吸引口の先を旦那様のお尻にでもにぶつけてみてください。ただちに、内蔵された爆竹が「パン! パン! パン!」と破竹の勢いで弾けだします。そしてすかさず吸引口に取り付けられた人口声帯が「ドウダ? オマエノバックヨリ、イイオトダスダロ」と130dbで狂ったようにわめき散らすのです。

 今回は特別! この商品に仮面マスクの“顔ダニ”をつけて1549万円での大御奉仕。

 尚、ご到着いたしました商品の返品は一切受け付けておりませんので、御了承ください。



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