我がオーディオ遍歴

、 初めてアンプを作ったのは中3の時、技術家庭科の先生のジャンク箱から国産純三極管6GA4を1本発見し、譲っていただいたのがきっかけでした。もちろん他の部品はテレビやラジオからの寄せ集めでしたから、音がよいはずはなかったのですが、そのころ「初歩のラジオ」で執筆されていたグッドルッキンシリーズの青柳(?)先生の言葉を信じ、満足して聴いていた自分が懐かしいです。 

  その後はアマチュア無線が忙しくオーディオはお留守になっていたのですが、それに火を付けたのが短大電気通信科の同級生だったJH1A*A 田中OMでした。ある日、彼のお宅にお邪魔すると、そこにあったのが自作の30cmウーファーの3wayスピーカーと6RA8 P.Pのアンプだったのです。これがわたしのオーデイオ開眼の第一歩でありました。

  短大在学中は寮に居たのでオーディオの実践は無理でしたが、帰長後早速パーツを集めメインアンプを仕上げました。それは6GW8 P.P 10W x2という今から考えるとオモチャのようなものでしたが、初めてのステレオシステムでもあり、それなりに満足して聴いていたものです。他の機器はプリアンプ パイオニアSC−70 プレイヤー パイオニアPL−12(以上オーデイオのハセガワ) スピーカー ニッコー20cm2way(アサヒ電子部品!)というものでした。

  それまでは父親の勤務先の官舎住まいだったのですが(6畳間)、昭和49年 自宅が新築され、自室もベットの入った生活部屋ではありましたが10畳間をあてがわれることとなりました。そうなると「しめた!大きいスピーカーが置ける」となるのは極めて自然な成り行きです。^^;; 早速そのころ長野駅前のアサヒ電子部品の隣にあったアサヒオーディオに飛び込み「ウーファー25cm以上の3wayスピーカーが欲しい」とやったのです。そこで応対して下さったのが、現在もオーディオの畏友としてお付き合いいただいている徳*さんでした。(でも、彼との出会いが、その後始まるオーディオ地獄の序奏曲だったとは、その時は知る由もありませんでした。)

  その時、彼の推薦で買ったのがダイヤトーンのDS-251 mk2でした。ツイーターの特性が良好だったのか、金管楽器の実存感に凄く満足したのを覚えています。そのころはすでに初歩のラジオは卒業し、恐怖の、無線と実験、「MJ」の世界へと突入して行きました。
それから色々なオーディオ機器が徳*さんによって持ち込まれ、運び出されて行きました。タンノイありヴィクターあり山水、トリオありといった状態です。作ったアンプだけでも完全な自作(6GA4など)を初め、ラックスキット、マランツ#8BK、#7K等枚挙にいとまがありません。当時幻の銘球といわれたWE300B OLDも徳*さんのご好意でご自身の物を安く譲って戴き、ウェスタンエレクトリックの世界をも垣間見ることが出来たのは幸せなことでした。

当時製作したA3000などのLUXのカタログ






  この実家時代の黄金の組み合わせとして今も記憶に鮮明なのは、スピーカー テクニクス SB−7000(日本が誇るリニアフェーズSP 上記写真参照) パワーアンプ ラックス KMQ−80 6336A p.p プリアンプ デンオン PRー1000 (?)管球式 でした。これで聴くピアノ曲の表現には思わず唸ってしまいました。しかし6336A(当時1本1万円位)がすぐ不良になってしまうので、泣く泣くお別れしたものです。


  この間、実家は 3回も床上60cm以上の水害に見舞われました。家族全員ほとほと疲れ果て、避難場所として小さな家を一軒、別の場所に造ることになったのです。これは正にオーデイオ愛好家にとっては絶対見逃せないチャンス到来でした。設計図に10畳の「オーディオルーム」を加える事に成功したのです。早速、徳*さん等と相談したり、自分でも関係書籍を読んだりして勉強し、床板三重張り、壁や天井も防音材充填という、現在のオーディオルームが完成したのです。工事の大工さんは面倒な仕様にあきれたのか、「何でこんな面倒な事をしなきゃいけないんだ!」「説明しても判らないだろうから言われた通りやってくれ!」と一触即発の場面も何回か経験したものです。気が付くと家中で1番坪単価の高い部屋となっていました。^^;; まだ家内とは結婚する前であり、好きなような造作ができたことは我が人生で最大の幸運であったかも知れません。(^_^;; それにしても件の部屋を初めて見せた時の家内の言葉は忘れられません。「何で音楽を聴くのに、こんなに大騒ぎしなくちゃならないの??!」 けだし名言ですね!?

 結婚してしばらく静かだったオーディオの虫が騒ぎ出したのは、インターネット環境に身を置き、あるハイエンド系のオーディオメーリングリストに参加させていただいてからでした。それまで五味康祐を師と仰ぎ、タンノイとJBLしか知らなかった自分に、そうではない全然違った現代オーディオの世界が有るのを教えて下さったのは、このMLの参加者の皆さんでした。その結果は次ページ「現在のオーディオシステム」をごらん下さい。

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