日本万国博覧会は、1970年3月15日~9月13日までの間、大阪府吹田市の千里丘陵で開催された。

通称「万国博」「万博」は、開催地の名を取って「大阪万博」とも呼ばれた。

アジア初の国際博覧会は、330万平方メートルの広大な敷地に2,000億円もの金が投入され、史上最大の規模を誇った。183日間の会期中に、6,422万人の入場客が詰めかける騒ぎとなり、高度成長期の隆盛を極めた。

「月の石」を展示したアメリカ館など人気のパビリオンは、連日数時間待ちの行列が出来たため、「人類の進歩と調和」のテーマをもじって「人類の辛抱と長蛇」と揶揄された。

また「パビリオン」とは、展示会や博覧会などに用いられる仮設の建築のことで、「大阪万博」で一般化した。


入場チケット(表・裏)
古ぼけた写真がデジタル技術により鮮やかに復活  (1970年3月24・25日撮影)
お祭り広場でにらみを利かす巨大な顔(直径12m)「岡本太郎」作 お祭り広場の「青春の塔」
一連のオブジェは全て「岡本太郎」作
お祭り広場では、楽団による演奏等が連日披露された
暗闇に浮かび上がる金色の顔
右目の中に男が入り込んで、籠城するという事件が発生した
ブリティッシュコロンビア館の「モミの木の塔」
世界最高の木造建築と称賛された
160色のパネルを640枚貼り付けた「みどり館」では、全天全周映画「アストロラマ」が上映された
「古河パビリオン」の七重の塔と、「ビルマ館」の七重の塔との競演
古典的な建物は、一際異彩を放った
ウニのお化けのような「東芝IHI館」は、黒川紀章氏の設計
会場でも1、2を争った奇怪な建物
まるでホロ馬車のような「富士グループパビリオン」は、エアドーム建築の先駆けにもなった
「木曜広場」に出没した道化師「ウィンピー」は、子供達の人気を集めた
向い側の建物は「三井グループ館」
竹、水、天平風の屋根が、美しいハーモニーを奏でる「松下館」
特に外国人に人気があった
「アメリカ館」に展示されたアポロ8号司令船の実物
大気圏突入による焼け跡は迫力あった
会場の人気を独り占めにした「アメリカ館」の「月の石」
アポロ12号の乗員が持ち帰った実物
「アメリカ館」の火星探査機「マリナー」
この他2人乗りの「ジェミニ12号」等も展示された
「ソ連館」のソユーズ4号・5号のドッキング風景
アメリカと宇宙開発のしのぎを削った
最高30mの高さから会場を一望できる「レインボーロープウェイ」からの眺め 中南米諸国の「国際共同館」
これもロープウェイからの眺め
人工池に浮かぶ謎の物体
テコの力で水面を叩き音を出す
夕日に映える日本専売公社の「虹の塔」
高さは69mで、古墳時代の「銅鐸」を思わせる
ライトアップされた「エキスポタワー」
高さ127mの展望塔で、老朽化により2002~3年に撤去された
芋虫のような姿をした「電気通信館」
電電公社や国際電電の展示館で、テレビ電話などの実験も公開された。
 2025大阪万博開催決定!
テーマ:いのち輝く未来社会のデザイン

4月13日~10月13日

会場:ゆめしま (大阪市此花区)

RETURNEXPO'70