急告!
平成15年6月24日の読売新聞で、白内障治療において日本では一般的に使われている点眼薬投与は科学的根拠がないとの厚生労働省指針が発表されました。
現在日本では、カタリン、カリーユニ、タチオンなどの点眼剤が白内障の点眼薬として頻用されています。
また、パロチン、チオラ等の内服薬を長期にわたり服用されていらっしゃる方もおいでと思います。
今回の発表では、点眼薬、内服薬のどちらも「症例数が少なすぎたり、評価方法に客観性が欠けていた」等の理由で、効き目は証明されていないという決論が出されました。
欧米諸国では、白内障の薬物療法は存在しないそうです。つまり、白内障は手術以外では治らないとされています。
「日本だけが40年の長期にわたり、患者を定期的に通院させるための手段として、効果が不明な薬が漫然と使われた。」と厳しい見方をする医師もいます。
この発表に伴い、今後これらの点眼薬、内服薬は、希望者のみに投与されるという形になりそうです。
また、白内障予防薬として使われたことのある、ビタミンC、ビタミンE,ベータカロチンについても、大規模試験で効果が認められず、「投与は推奨できない」とされました。
さて、ここで雲切目薬に話題を移します。
現在の雲切目薬の効果効能に「白内障」は含まれません。これは何度もお話していることです。
それではなぜ、多くの方が「白内障が良くなった」と言ってくださるのでしょうか?
これは推論の域を出ませんが、雲切目薬は、目の疲れをよく取って、目を元気にする力があります。
雲切目薬を点けていたら、近視が良くなったと言ってくださる方がいらっしゃいました。
視力はいつも一定ではありません。朝起きたばかりの時と、夜になって目が疲れている時では視力が違ってくるのは誰もが経験する所ではないでしょうか?
つまり、雲切目薬で目に力を与えてやることにより、目自体が元気になって、その結果、白内障でにごっている目もいつもより見え易くなったということだと思っています。
くどいようですが、雲切目薬は手術に代わるものではありません。
あくまでも、現時点で手術はまだ早くて出来ないと言われている方、手術はしたけれど思わしくないという方、体質的理由で手術が出来ない方が、補助的に使って頂くようにお願い申し上げております。