善光寺のおみやげって一体何があるの?と頭を悩まされていらっしゃる方のご参考に。

善光寺には昔から「善光寺七名物」と言われた土産品がありました。

「善光寺七名物」の一つに雲切目薬が入っていることはわかっていましたが、さてさて善光寺七名物全てをあげよと
言われたら一体なんなのだろうという長年の疑問を氷解してくれたのがこちらのサイトです。

管理者のスノハラさんは、長野市生まれではないにもかかわらず、長野市の魅力を発掘するために日々努力を重ねてい
らっしゃいます。もちろん当薬局にも足を運ばれ、雲切目薬の記事も書いて下さいました。( ^-^)

以下は「善光寺と長野を歩く」からの抜粋です。

 善光寺事務局監修 長野まち歩き研究会編
カシヨ出版センター
定価 952円+税=1000円
 
(★ 現在ご開帳を記念して「善光寺と長野を歩く」が限定販売されています。詳しくはこちらへ。)

 

☆善光寺七名物とは・・・

 一、七味唐辛子 (八幡屋磯五郎商店)
 二、三国一の甘酒 (善光寺東公園の茶店に品書きあり)
 三、善海の田楽 (世尊院の前で売られたが、今は無い)
 四、雲切目薬 (眼界堂笠原十兵衛本舗で売られてきたが、薬事法の改正で姿を消した)
 五、ねり膏薬 (淀ケ橋川島屋が扱ったが、今は無い)
 六、ローソク (東之門町牧屋が扱ったが、今は無い)
 七、鐘鋳川端のまんじゅう (鐘鋳川は現在暗渠だが、昔ながらの場所につるやが現存)

◎ 申し上げるまでもなく、四番目の「雲切目薬」は現在復活しております。( ^-^)


 

この順番がどうやってついたのかは、多分当時(明治か大正時代)の善光寺みやげとしての売り上げ額か売り上げ量かのいづれ

かが関係しているものと思われます。

少なくとも古い順ではないようです。
1543年創業雲切目薬の方が、八幡屋磯五郎さんよりも古い事だけは確かですから・・。

また、江戸時代後期の善光寺宿場町の様子を知るうえで貴重な本が「諸国道中商人鑑(しょこくどうちゅうあきんどかがみ)」で、

これは中仙道、善光寺全之部なのですが、こには雲切目薬の宣伝と思われる「信州 善光寺 御目薬 笠原十兵衛」等の

文字が見えます。

この本は、当時の旅の手引書のようなもので、現在で言うところのガイドブック。宿や食べ物やみやげものの情報が満載です。

解説書によると、広告料を取って情報を載せると言う今と同じやり方で作られたものだそうです。

笠原十兵衛薬局(当時の眼界堂 笠原十兵衛薬房)は残念ながら明治時代3度の大火にあって、古いもののほとんどは焼けて

しまいました。しかし、店の東側に明治大正時代そのままの店のたたずまいが残っております。

善光寺ご開帳の今年、笠原十兵衛薬局の古い店を是非お訪ねになりませんか?
諸国道中商人鑑をはじめ、伝統のかけらを拾いにおいで下さい。( ^-^)

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