尚、雲切目薬を白内障にお使いになる方は下の「注意」を必ずお読みください。


【妙薬探訪】
 2003年4月5日 掲載  
雲切目薬(くもきりめぐすり)
かすみ目から白内障までの目の特効薬が善光寺の老舗にあった!


 7年に1度の本尊御開帳に沸く長野の善光寺のお膝元で、すごい効き目の目薬を見つけた。地元の愛用者の声だ。
「かすみ目がこの目薬で治った」(製造業・管理職、52歳)。「パソコンで疲れたり、充血したときにおばあちゃんからもらって使っている。よく効く」(学生・21歳)。「花粉症で目がかゆかったのがすっかり治まった」(食品販売・37歳)。
 評判のこの薬の名前を「雲切目薬」という。発売元は「笠原十兵衛薬局」で、創業はなんと天文12年(1543年)。鉄砲伝来のポルトガル人から製造方法を伝授されたという由来を持つ。
 善光寺信徒総代も務めている笠原十兵衛(83歳)17代当主が話す。
「もともとは軟膏で、なんにでも使っていた薬です。目につけると、目を開けていられないくらいしみた。しかし、『雲が切れる』という薬の由来のように、白内障がこの薬だけで手術なしで治ったり、よく効く薬でした」
 しかし、この家伝薬も1982年、新薬事法により製造が中止になる。管理薬剤師である笠原久美子さんがその後を話す。
「昔は、木曽に多いオウバク(百草)の煮出した液で目を洗っていました。オウバクは漢方でいう『苦寒剤』で、熱を冷ます働きがとても強く、炎症を鎮める効果がある。花粉症の諸症状にもとてもいい。そこで、オウバクを主成分にした新しい『雲切目薬』を長野オリンピックの年(1998年)に復活させました。自信の薬です」
 新しい処方で、製造を委託し復活したこの薬もやはり他の目薬よりは少々しみる。
「健康な目にはしみませんが、炎症等の人にはしみます。ですから、しみるうちは使い、しみなくなったら治ったのです」(笠原久美子さん)
 今までに副作用の報告がないというのもいい。現在は現地のみの限定品だ。成分は硫酸ベルベリン他。15cc1100円。(問)(電話)026・232・2330

注意!

記事中「白内障に良く効いた」とあるのは、元祖雲切目薬です。現在の雲切目薬の効果効能に白内障の適用はありません。白内障の最良の治療法はもちろん手術療法です。

ただし、現在の雲切目薬をかすみ目に使われた方の中で「白内障が改善された。」とおっしゃる方がかなりおいでになることは事実です。

ですから雲切目薬は、現時点での手術は奨められていない方や体質的に手術が出来ない方、また手術はしたが結果が思ったほどではない方、これ以上の進行を止めたい方に補助的に使って頂くという意味でお奨めしております。

 

 

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