緑内障の方へ、大事なお願い

緑内障とは、高い眼圧などが原因で、視野が欠けてしまう恐ろしい病気です。

雲切目薬を緑内障に使用してもいいかと言う事は、たびたび聞かれるお尋ねですので、

笠原十兵衛薬局としての見解をこちらでお話させて頂きたいと存じます。

 

まず、絶対に雲切目薬を使ってはいけないタイプの緑内障があります。

それは、「閉塞隅角緑内障」です。

この病気の方は房水のはけ口が完全に詰まっているため、水の出口がありません。

そこで、内服薬等で眼圧が上がり易い薬を服用される時は、特に注意が必要です。

お医者さまから「閉塞隅角緑内障」と診断された方は、雲切目薬の使用を中止

なさって下さい。

ただし、「閉塞隅角緑内障」が発見されると、すぐに手術等で人為的に水の通り口を確保

する処置を行う事が多いので、術後の方はこの限りではありません。

 

雲切目薬には、マレイン酸クロルフェニラミンという風邪薬にも含まれる抗ヒスタミン薬

が入っており、点眼薬とは言え、ある程度眼圧を上げる作用が予想されます。

ただし、内服薬のように効果が全身に及ぶわけでは無いので、それほど問題ないと

おっしゃるお医者さまが多いのは事実です。

 

その他一般の緑内障では、隅角から余分な水を排出する事により眼圧のコントロール

がある程度可能と思われますので、注意してお使い頂いて構わないと思います。

 

「注意して」と申しました意味は、かすみ目なり、かゆみ目なり、疲れ目

なり、雲切目薬が適応する症状が強く現れている間は、

★症状のひどい時だけ雲切目薬を単発的に用い、なるべく長期連用は避け、常に眼圧の

変化に注意を払って下さいという事です。

眼圧が上がりそうな感じは、自覚症状としてわかっていらっしゃる方も多いようです

ので、どうぞご自分の感覚を大事になさってください。

 

また最近では「正常眼圧緑内障」というのも増えているそうです。この場合は、ご自分

ではわかり難いと思いますので、まめに眼科を受診される事をお薦めいたします。

どちらにせよ、最終的にはかかりつけの眼科医の先生のご判断を仰いで下さい。

 

★雲切目薬はお医者様の薬と併用なさってください。

(5分以上間隔をあければ2種類、3種類と目薬の併用が出来ます。)

 

 

 

※ 雲切目薬αの成分は、黄檗(オウバク)の主成分硫酸ベルベリン、甘草の主成分グリチルリチン酸ニカリウム、サメの軟骨の成分コンドロイチン硫酸ナトリウム、硫酸ピリドキシン(ビタミンB6)と、マレイン酸クロルフェニラミン(100ml中30mg)、その他添加物です。

 

以上、よろしくお願い申し上げます。

 

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