KAWAI K1r Digital Multi-timbral synthesizer

 
 

Synthesis Method

VM Synthesis(ADD plus PCM)

Voices

16 Voices

Multi mode

8 Part

Sounds

64 patch,64preset tone,64 user area

Keyboard

Keyless

Controllers

Volume,

Outputs

6 Multi-outouts,2 Mix-outputs(L/R),Phones.

Interfaces

MIDI In/Out/Thru

Expansion

One slot (for Voice/Multi/RAM card)

Effects

less

Comments

K1の搭載する音源方式を簡単に説明すると「様々な倍音を持つ波形を4つまで組み合わせて音作りを行う方式」と言うことができます。加算方式に近い考え方と言えるでしょうね。
このK1rは、同じくKawaiのK5に搭載されていたADD音源(128倍音までの倍音を、自由に加えることにより音を作る方式)による波形を204個持っています。
その他に、自然音をサンプリングしたPCM波形を52個持っており、この計256波形を最大4つ選択し、組み合わせることで音を作るのです。シンセ波形とPCM波形の組み合わせはローランドD-50等にも見られますが、あちらが減算方式をシミュレートしているのに対し、K1シリーズは加算方式ですので、音のバリエーションが圧倒的に豊富ですし(単純計算で256の4乗!!)、音の厚みもD-50とは比べ物にならないほどです。
KAWAIは1985年にK3を発表する前はテスコというブランド名でアナログシンセを作ってました。そこで培ったノウハウと倍音合成の技術を組み合わせ、なおかつD-50の約半分の価格で提供されていたK1シリーズは、隠れた名機です。フィルターがないなどの弱点もありますが、それを補ってあまりある「使える波形」満載です。エフェクターかけなくても、ガンガン前に出てくるんですから。


BACK