KORG DW-8000 DWGS synthesizer |
Synthesis Method |
DWGS(Digital Wavform Generator System) Synthesis |
Voices |
8 Voice(Poly mode)or Mono Voices(Mono mode) |
Multi mode |
Not any |
Sounds |
64 Internal Program |
Keyboard |
61 Synth-action keys with Initialtouch and aftertouch sensitive. |
Controllers |
Volume, Joystick(Pitch Bend , Modulation), Polymode/Mono mode Bottun,Data entry slider,Sustain pedal, 2 SwitchPedal/Footvolume inputs |
Outputs |
2Outouts(L/R), Phones. |
Interfaces |
MIDI In/Out/Thru |
Expansion |
To Tape Intrface |
Effects |
Programable Digital Dellay |
Comments |
|
マイ・ファーストシンセ、KORG DW-8000。 What's DWGS ? 1984年、KORGから「DW-6000」という名のシンセが発売されました。その風貌は、当時DX7の大ヒットから始まった、デジタルシンセブームに乗ったものでした。音源部には「DWGS(Digital Waveform Generator System・・・・直訳するとデジタル波形発生装置。なんのひねりもないです、今思うと)」なるものが新たに採用されておりました。 この新音源DWGSとは、実際の楽器音をサンプリングし、その波形を「倍音加算方式」(どういう方式かはよく知りませんが…)で、シミュレートし、デジタルデータとして256KビットROM×2に記憶、8種類の波形を、それぞれ2系統のオシレーターに装備しています。 エフェクトはコーラスを内蔵していました。DW-6000は、このように音源部分はデジタルなのですが、その他の部分が、VCF、VCAと、いわゆるアナログ回路を用いたモーグ式サウンド・シンセサイズ方式でした。なので、出音は、ちょっとリアルなアナログシンセ、といった感じで、DXほど細すぎす、かといって当時楽器屋で横に陳列されていたクローマ・ポラリス程暑苦しくなく、デジタル臭がありつつもコルグ伝統のウォームで、コシのある音がしました。 DXのプラスティッキーな音より、アナログシンセの音が好きだった(でも、DXを多用した、Scritti Polittiの「cupid and psyche 85」は好きで、LPもCDも買ってテープに落として擦り切れるまで聴いた。今はFM音源は好きです)高校生の僕は、DW-6000をかなり気に入ったのですが、6音ポリ、イニシャルタッチ・アフタータッチ無しというスペックは、少々中途半端で、購入には二の足を踏んでいました。
そこへ、DW-6000の2倍の、16種類の波形を256KビットROM×4に記憶、8音ポリ、イニシャルタッチ・アフタータッチあり、おまけに世界初(こういうのに弱い)の、プログラマブル・デジタルディレイを内蔵した「DW-8000」が登場したのです。値段も198,000円とまずまず。迷うこと無し。即決で購入しました。(正確に言うと、遅い進学祝いで、両親に買ってもらった。異常に財布のひもが堅い両親であったが、中学浪人したムスコが哀れだったのだろう。確かにゼイタクだなぁと思う。ちなみにこれ以降、手にしたシンセはすべて中古。中には1000円で買ったものも・・・) 音源部の詳しい解説は、佐々木さんのHP“シンセジャンキー”にDW-8000のページがあります。私も佐々木氏と同じく、このDW-8000で、シンセサイズの基本を学びました。(オケヒットの音、僕も作ろうとしたことあったなぁ。) DWでYMOや後期JAPANの音を作ろうとして、四苦八苦した揚げ句、その通りの音を出すことができず断念、なんていうこともよくありました。あの変調感の強い音色や、金属的な音色は、Prophet5なるシンセでポリモジュレーションなる機能を駆使しないと出ない音であることも、この時知りました。 そうです、DWにはパルスワイズモジュレーションやリングモジュレーター、ハードシンクなんてものが一切ないのです。ただ、ダブルオシレータですので、波形の組み合わせと、其の波形同士のインターバルの設定如何では、結構音作りの幅は広がります。ホルタメントもポリでかかりますし、最近のシンセによくついてるアルペジエイターもMIDIでシンクします。前述のプログラマブル・デジタルディレイも、音色ごとに設定でき、しかもコーラスやフランジャーにもなるすぐれ物です。 そうそう、Prophet5とは大学一年の秋、先輩のウチで初対面するのですが、そのProphet5(MIDI 付きで、120音メモリーできた。バージョンいくつだったのでしょう?)、チューニングがすぐ狂って、音作りをしたり弾いてる時間よりチューンボタン押して待ってる時間の方が長いという代物でした。むしろ、その時出音の比較のため、別の先輩の持ってきたコルグポリシックスのほうが、いい音していたなぁ。
「TIN DRUM」 JAPAN Prophet5ユーザーの方は、JAPAN最後のスタジオアルバム「TIN DRUM」を聴くことをお勧めします。Prophet5を駆使し尽くしたアルバムです。Prophet5という楽器はこう使われるべきなのだ、という、よい見本のひとつだと思っております。ポリモジュレーションを駆使した、音程感の希薄な、そしてモノクロなイメージの音色が、一般的なアプローチから懸け離れたアレンジメントをより引き立たせています。(でも、キーボードのリチャード・バルビエリの、ステージでのメインキーボードは、Oberheimだったりします。機種はなんでしょう?OB-X?) これだけシンセサイザーを前面に出しながら、モノトーンなイメージのアルバムも珍しいですね。 JAPAN/David Sylvianのことなら、slowfireさんの every color you are へ
文化祭のために、4キロ離れた高校まで、DW担いで、自転車に乗って行ったこともありました。青春時代をともに過ごした、思い出深いシンセです。当然未だ現役、すこぶる快調に動いております。ただ鍵盤を弾くと、跳ね返り音がガチャガチャうるさいので、音源として活躍中。でも、たまに鍵盤を触っても、すべての鍵盤で正しく音が出ます。接点は結構よい作りみたいですね。他の故障箇所もありません。 |