すばらしき自然
2006年3月1日〜31日

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つれづれ日記
2006年3月31日

 昨夜から今朝にかけて18センチの新雪が降った。南の国から桜の便りが届くのに、此処はまだ冬の残像に一日支配された。日中も肌寒く、春の女神は南の国へ戻ってしまったようです。

 今日で三月も終わり。もうすぐ夜の0時。外は-8℃近くまで気温が下がっています。

2006年3月30日

 ここに来て冬に逆戻りです。昨日、朝起きたとき3cmほどの新雪が降り、昨日も今日も一日チラチラ雪が舞っています。昨日からの降雪は10センチにも満たないのですが、気温は低く、今日は一日氷点下と言う、この時期としては珍しい一日でした。そして今は−5℃まで気温が下がっています。

 雪が消えて、やっと出てきた田の畔で、花を咲かせ始めたフキノトウは、また雪の下です。春の雪は、屋根も田圃も道も、何もかも白く染めてしまいました。
 
 この雪が、この冬最後の、なごり雪になってほしいものです。

2006年3月28日

 今日の最高気温は13℃。お彼岸後、天気の良い日が続いたため、雪解けが急速に進み、田圃は雪の白い部分と、雪に水が染み込んだ水色の部分と、融けた水がたまった水面とに、三つに分かれています。このまま暖かい日が続けは、1週間ほどで水田の雪は消えてしまうのですが、明日からは寒の戻りが有るとの予報。
 五千m上空には、真冬並みの−30度の寒気が流れ込み、20〜30cmの降雪と霜の予報が出ています。この時期は車のタイヤを冬用から夏用に変えた人も多く、20cmも降ったら大変です。私は4月中旬まで冬用タイヤを使用しています。過去には4月10日過ぎに20cm程雪が降ったこともあり、用心に越したことは有りません。今年は、4月に入っても寒の戻りがあるような気がしますし、遅霜も心配です。5月に入って強い霜が下りるとアカシアの芽が痛み、花が少なくなってしまいます。それはアカシアから取れるハチミツの量に影響します。アカシアのハチミツがほとんど採れない年も有りました。遅霜だけは降りないよう祈るだけです。

2006年3月27日

 ここ数日、良い天気が続き、気温も10℃前後まで上がり雪解けが進んでいます。昨日の夜、日本ミツバチを長野から牟礼に移動しました。4月の中旬には自宅に移動する予定です。

 野尻湖では、第16次野尻湖発掘調査が立が鼻遺跡でおこなわれています。3年ごとに行われる発掘調査で、発掘する場所は湖底で、4月下旬から1月ごろまでは水の底なのですが、冬季に東北電力が湖水を発電用に使うため、この時期、水位が2メートルほど下がり湖底が露出します。そのおかげで湖底を発掘することが出来ます。
 24日から31日までの期間の間に、4万年前の地層まで掘り進める予定です。4万年前といえば氷河期。当時、野尻湖周辺には、ナウマンゾウや、ヤベオオツノシカが生息し、またこれらを狩りして暮らしていた、野尻湖人が住んでいました。ナウマンゾウやオオツノシカの化石とともに、野尻湖人が使用した石器や骨器が出土します。狩の対象となった動物の化石と、石器や骨器が同時に出土する遺跡は、世界的に見ても少なく、重要な遺跡です。特に日本では骨器の出土が少なく、4万年前の暮らしを解明する上では大変貴重な遺跡です。今回の発掘ではキルサイト(動物を狩りして解体した場所)の様子を明らかにすることを目標としています。
 どんな化石や、野尻湖人の遺物が出てくるのか楽しみです。野尻湖人はどんなものを身にまとい、どんな暮らしをしていたのでしょう。ナウマンゾウやオオツノシカのステーキは、美味しかったのでしょうか?

            野尻湖ナウマンゾウ博物館

2006年3月25日

 今日は朝からすばらしい快晴。夕方になってもほとんど雲は見えません。朝の最低気温は−8℃ほど。日中は10℃。朝は冷え込みましたが、お昼頃は暖かくなりました。長野は15℃まで上がりましたので、以前から頼まれていた、日本ミツバチの駆除に行ってきました。私は2群飼育していますので、知り合いの方に差し上げました。その方が巣箱等、準備し捕獲したのですが、リンゴの木の洞に巣作りしているため、木の一部をチエンソーで切って巣を露出させての作業です。刺されないよう完全防備で作業したのですが、蜂は体当たりしてきます。蜂も必死です。巣は大きく貯蜜も結構有りました。女王蜂も捕獲でき無事巣箱に移すことに成功、これで1群の捕獲完了です。そのあと、私が別の畑に置かせていただいている、日本ミツバチを見てきました。前回見たときより蜂が増えています。もうすぐリンゴの木の消毒が始まりますので、夜にこちらに移動する予定です。

2006年3月24日

 朝、外に出ると雲一つない快晴。春霞もなく、北信五岳の山々も、久しぶりに美しい姿を見せてくれました。遠くには志賀の山々や菅平が綺麗に見えています。ですが北風が強く、日中でも2.5℃、寒い一日でした。午後には薄雲が広がり、夕方には曇り空となり、今は−3℃ほど。明日の朝は−9℃の予報、厳しい冷え込みになりそうです。南の地方から桜の便りが聞こえてきますが、此処の桜はいつ頃になるのだろう。

 家の周りや田畑には、まだまだ多くの雪が残っている。

2006年3月21日

 今日は春分の日。そしてお彼岸の中日。春分の日は、地球が春分点、太陽黄径0度になった瞬間を春分とし、その日を春分の日としています。そしてお彼岸、お墓には60cmほどの積雪がありました。雪を少し堀り、ご先祖さまにお参りをしてきました。帰りに少し出始めた田の畔でフキノトウを摘んで来ました。まだつぼみは固く締まっていましたが、細かく刻んで味噌汁に入れると、ほろ苦い春の香りを楽しめました。

 今日はチョット興奮することが。WBCで日本チームが優勝。世界一位になりました。おめでとうございます。あまりプロ野球は見ないのですが、今回は燃えました。優勝するまでの波乱万障、苦労を乗り越えての優勝、すばらしい試合でした。

2006年3月19日

 午前6時に2℃ほど有った気温が、12時には−2℃ほど。明け方近くまで、時たま降っていた小雨が、霙から雪に変わり、一日雪の舞う寒い彼岸となりました。冬型が強まっているため、北からの風が強く吹くときがあり、そのときは、降っている雪に積もった雪が巻き上げられ、前が見えなくなります。そして今は−4℃ほど。明日の朝は、もう少し冷え込みそうです。

 21日が春分の日で、お彼岸の中日、中日の前後3日間、計7日間が彼岸です。よく、お彼岸に、ご先祖さまにお参りに行くと言うニュースが流れますが、此処では霊園は雪に覆われているため、春のお彼岸に、お墓参りに行く方はあまりいません。それでも21日はスコップ片手にお参りに行ってこようと思っています。

2006年3月18日

 今日は彼岸の入り。午前中、日が射していましたが、夕方近くから雨が降り出してきました。気温はさほど上がらず、肌寒い一日です。それでも雪解けは少しずつ進み、歩みは遅くとも春は確実に近づいています。

 春が近づくと思い出すことがあります。一昔前になりますが、テレビで「すばらしい世界旅行」と言う紀行番組が放送されていました。タイトル通り世界各地を紹介する番組でしたが、たまに国内を取り上げることがありました。その回は、早春の瀬戸内海を放送したのですが、瀬戸内海に浮かぶ島々をバックに、「どこかで春が」の歌が流れてきました。その歌声は澄んだ童謡歌手や合唱団の歌声ではなく、チョット、ハスキーな高校生ぐらいの女の子の歌声でした。春霞に霞む島々の絵と「どこかで春が」の歌が何ともいえない叙情を醸しだしていました。春が近づくと、その歌声と春霞に霞む島々が、頭の中に浮かび上がってきます。今でも忘れることのない、美しい絵でした。

 明日から明後日にかけて冬型の予報。北極寒気団には、ササッと通り過ぎてほしいものです。

2006年3月15日

 今日は朝から雲一つない快晴。その代わり冷え込みました。−12℃まで。北信五岳の山々も霞の中に佇んでいます。日中は4℃まで気温が上がり、春霞がいっそうひどくなりました。

 昨日、京都の方から本を送っていただきました。ある住宅メーカーが発行している季刊誌で、お送りいただいた方がお書きになった紀行文が掲載されています。小林一茶が生まれ、そして終焉を迎えた地であり、いわさきちひろが愛したこの地を、叙情あふれる文で綴っています。読ませていただいている私を嬉しくさせてくれます。今日は、すばらしい天気の下、豊かな心で一日過ごすことが出来ました。

2006年3月14日

 今朝の最低気温は−13℃。厳しい冷え込みになりました。日中は−3℃、そして夜は-10℃、真冬に逆戻りです。予報では20〜30cmの降雪があると報道されていましたが、雪が舞った程度。

 北陸地方では大雪になったところがあるようです。冬型の気圧配置になったとき、此処が大雪になるかどうかは、上空の雲の流れからある程度判断できます。雲が西から東に流れているときは大雪になりません。ところが北から南に雲が流れるようになると、途端に降ってくるのです。西よりの風のときは、北陸や北アルプスで雪を降らせてくるので、此処はあまり降りませんが、北よりの風になると、水蒸気をタップ含んだ季節風が、妙高山や黒姫に直にぶつかり大雪になります。今日は西から東に雲が流れていました。上空の風向きと、山岳地形が降雪に大きな影響を与えます。

 今日午後、長野に出かけてきました。帰りに以前大変お世話になった方のお宅に、久しぶりにお邪魔しました。おしゃべりが過ぎ長居をしてしまい、ご迷惑をおかけしてしまいましたが、楽しい一時を過ごさせていただきました。帰り道、若かりしき頃を思い出しながら、ハンドルを握りました。

2006年3月13日

 朝の最低気温は−6℃、日中でも-3℃、そして夜には−6℃。明日の朝はさらに冷え込みそうです。日中、日が射したり雪が舞ったり、本当に寒い一日でした。明日の天気予報では20〜30cmの降雪予報。せっかく春めいてきたのに恨めしくなってしまいます。

 あと少しでお彼岸。寒さ暑さも彼岸まで。本当にそうなってほしいです。

 ああ〜フキノトウが食べたい!

2006年3月12日

 今日は昨日と打って変わって真冬です。朝はちらりちらりと雪が舞っていて2cmほど新雪がありました。春の暖かさから真冬に逆戻りです。午後には一時、降り方が激しくなり、道路にはシャーベット状の雪が積もり滑りやすくなっていました。

 そんな中を松本まで行ってきました。高速道は路肩に雪が積もっているところもあり、また雪が降っているところもありましたが走行には支障ありません。ですが所々渋滞があり、止ることもありました。そのため松本に着いたのが、いつもより15分以上余計にかかりました。用事を済ませ松本を出たのが22時30分過ぎ、国道をひた走り長野から山道に入ると雪が舞っています。そして坂中トンネルを抜けると道は圧雪で真っ白。どのくらい滑るか確かめるために、ブレーキを踏んでみるとスーと滑ります。それからは速度を落として運転です。自宅に近づくにつれて、雪と風が激しくなり吹雪です。道には小さな吹き溜まりが出来ています。気温は−4度ほど。明日の朝はもう少し冷え込みそうです。

2006年3月11日

 今日の日中は13℃ほどまで気温が上がり、この冬以降、一番暖かい日になりました。北信五岳の山々もそして空も春霞のためかすんで見えます。

 長野も17℃まで気温が上がったので、アップルライン沿いに置いてあるニホンミツバチの巣を見てきました。昨年5月に捕獲した群なのですが、無事に冬越しすることが出来、蜂が忙しなく通っています。足には黄色い花粉を付けて帰ってきます。多分フキノトウか福寿草の花粉だと思います。周りを見渡してもどこにも花は見えないのですが、蜂は空を飛び回り、草陰でひっそり咲いている花を探し出し、わずかな花粉を集めてきます。あの小さな体の中にすばらしい能力が秘められています。巣の中では育児がおこなわれているはずです。桜の花が咲くころにはそこそこの群になっていると思います。

2006年3月8日

 今日の最高気温は1℃ほど。昨日は9℃近くまで上がったのに、今日は雪がちらちら舞う寒い一日になりました。夕方以後は氷点下に下がり、今は−2℃ほどになっています。明日の朝はもう少し下がりそうです。この時期は寒暖の差が激しく体調を崩しやすい時期です。私も今、風邪気味で喉がいがらっぽく、咳が出ます。今夜は暖かくして早く寝ようと思います。

2006年3月6日

 今日は啓蟄。冬の寒さを逃れ、穴の中で冬眠していた虫が、暖かさに誘われ出てくるころ。ところが当地は一面の銀世界。日中は7℃ほどまで気温が上がり、一時雨も降ったのですが、夕方からは雪に変わりました。関東では春一番が吹いたようですが、ここにも暖かな南風が、早く吹いてほしいものです。2月の下旬に強い南風が吹いたのですが、気温が低く、とても春一番と呼べるものではありませんでした。暖かさに誘われて、虫が這い出てくるのは4月に入ってから。本当の啓蟄はまだまだ先のことです。

2006年3月5日

 昨日の最低気温は−13℃ほど。今日の朝は−9度、寒い朝でした。そして日中は+9度ほど。一日の最低と最高気温の差が18℃近くもあるという寒暖が激しい一日でした。昨日も今日も天気の良い日でしたが、霞がかかり春が近いことを告げてくれます。北信五岳の山々も霞のベールに覆われ、冬の凍てつく朝のキリットした姿とは違う、やさしさを感じます。

2006年3月3日

 今日は雛祭り。桃の節句。当地では月遅れの4月3日に、雛祭りをおこなう家も多いようです。それにしても寒い一日でした。日中でも−2℃ほど。今は−11℃まで気温が下がっています。昼間、一時日が射しましたが雪がちらちら舞っていました。夜になって空には星が瞬いています。放射冷却のため明日の朝は厳しい冷え込みになりそうです。

 夕刻、妹から、今日は雛祭りなので夕食を食べにこないかと電話があり、出かけてきました。部屋には、お雛様が綺麗に飾られています。散らし寿司に漬物や茶碗蒸、粕汁と、どれも美味しく、お腹いっぱいにして帰ってきました。外に出ると、南の空にオリオンとシリウスが輝いています。明日はよい天気になりそうです。
 
2006年3月1日

 今日から3月。長い冬から陽射しに春を感じる、光春と呼べる月の始まりです。ですが、今日は朝から冷たい雨が降り続き、夕刻からは雪に変わりました。光に春を感じても、冬と春を行ったり来たり。一進一退を繰り返しながら季節は春に向かっていきます。

 今日、桜の開花予想が出ましたが、今年は平年並みか、少し早い予想。どちらにしても当地の桜は4月下旬。梅も桜も同時に開花します。北信五岳の残雪と桜の花は、すばらしい競演を見せてくれます。

 
窓辺に置いた、福寿草と雪割草が、花を咲かせ始めました。一足早く、家の中に春が訪れました。