野尻湖 (芙蓉湖)                      

野尻湖

野尻湖は、長野県北部の信濃町にあり、東側に斑尾山、西側に飯縄、黒姫、妙高山の山々に囲まれた風光明媚な高原の湖で、上信越高原国立公園に指定されていいます。標高654m、周囲16qで、48の岬があるといわれ、その形が芙蓉の葉に似ているため、芙蓉湖とも呼ばれる美しい湖です。

野尻湖 野尻湖から望む黒姫山

野尻湖の成因については、斑尾火山の溶岩による堰止湖であると言われてきましたが、現在は黒姫火山の噴火による、池尻川泥流によりせき止められ、その後、湖の西側が隆起して、現在の野尻湖ができたとされています。成因時期については、今から7万年前ほどになるとされています。
斑尾火山は、今から約100万年前に活動が終了していますので、野尻湖の成因時期と大幅なずれがあります。

野尻湖の周辺には多くの別荘があり、西岸には大正時代に、外国の宣教師が神山国際村を開き、夏には多くの外国人でにぎわいます。

野尻湖は、ナウマンゾウの発掘でも有名で、湖岸には野尻湖ナウマンゾウ博物館があり、ナウマンゾウ、オオツノシカの実物大模型や、化石や石器などが展示されています。
野尻湖周辺には、湖底の立ヶ花遺跡を初め、旧石器時代の遺跡を含む、大規模な遺跡があり、野尻湖遺跡群と呼ばれいてます。3年ごとに行なわれる湖底発掘や、高速道、国道工事に伴う発掘では大量の石器などが発掘され、中には4万年以前の石器も発掘されています。

野尻湖はワカサギ釣りでも有名で、以前は2年魚、3年魚の大型が多く釣れましたが、ブラックバスの放流により、大型魚に影響が出ているようです。またブラックバスは大型が多く、ブラックバスねらいのルアーマンで賑わいを見せています。
野尻湖でのワカサギ釣りは、かまぼこ船と言う船の中で、釣りを楽しむ方が多く、中は暖房が効いて暖かく、一度経験すると、寒風の中手こぎのボートで釣りをするなどできなくなります。野尻湖は最深部で38mほどありますが、ワカサギ釣りでは水深20メートル前後と深場が多く、ワカサギ用の電動リールを使用している方もたくさんいらっしゃいます。電動リールは、今から25年ほど前に自作をされた方がおり、私もワカサギ釣りの時に見させていただき、まねをして作りました。手元にスイッチを置き、あたりがあればすかさずスイッチを入れると、合わせと巻上げが同時にでき釣果があがりました。その後、メーカー製のワカサギ用電動リールが、発売されるようになりました。