北信五岳、頚城アルプス                    

中央右にある、お椀をふせたような山が、新潟県唯一の活火山、焼山、その右側の山が、
この山群の最高峰、火打山、中央左側の峰が金山、その左が天狗原山、左端が雨飾山
です。 (しらたま平から望む)


この山域は、北信五岳に火打山(2462m),焼山(2400.3m)、金山(2245m)、天狗原山(2197.2m)、雨飾山(1963.2m)などの頚城アルプスに堂津岳(1926.5メートル)、乙妻(2318m)、高妻山(2352.8メートル)を含む山域です。。

妙高山の西に、この山域の最高峰で、非火山の火打山があります。さらに西にある活火山の焼山を含めて、妙高三山とか頚城アルプスと呼ばれます。火打山は上部はハイマツ帯で、お花畑が広がり、南北アルプス以外では、唯一の雷鳥生息地で、夏にはヒナをつれた姿を見ることができます。また天狗ノ庭、高谷池湿原、黒沢湿原があり、雪解け後には、ハクサンコザクラが湿原を彩ります。高谷池湿原と黒沢湿原の横にはヒュッテがあり、火打山、妙高山の登山中継地として多くの登山者に利用されています。

火打山頂から望む御来光

焼山は活火山で、昭和49年7月28日水蒸気爆発を起こし、近くでキャンプをしていた学生3人が犠牲になりました。焼山は登山禁止になっていましたが、2006年12月4日に登山規制が解除されました。それでも立ち入るさいは十分な注意が必要です。
焼山は、今から三千年から4千年ほど前に活動をはじめた新しい火山です。頂上ちかくで盛んな噴気活動をしており、火打山からも、ジェット機の音のような噴気音が聞こえます。焼山への登山道は、いずれも荒廃しており、立ち入らない方が良いでしょう。

金山、天狗原山はなだらかな山容ですが、距離が長く健脚向きです。登山道はよく整備されています。天狗原と金山の間には神ノ田圃があり、ハクサンコザクラ、チンクルマ、ハクサンフウロなどが咲き乱れています。

雨飾山は古期トロイデ火山で、侵食が進み懸崖を作り出しているところがあり、トロイデ火山の特徴がよくわかります。頂上付近の岩場には、雨飾シコタンソウがあり、その他多くの高山植物が自生しています。

高妻、乙妻山

左が高妻山、右のピークは乙妻山
黒姫山から撮影


高妻山、乙妻山は戸隠連峰の裏山と呼ばれ、連峰の最高峰です。この山はおもに貫入岩のヒン岩からなり、差別侵食でこのような山容になっています。登山道は距離が長く健脚向きです。