ソニーディスプレー19PS
10年以上使ってるソニー19PSが色が出なくなる現象、原因を調べると映像増幅ICの不良だった青一色の画面になってしまった、つまり赤と緑が出ない症状。
前面の色温度調整ボタンで調整しても青のみが変化、赤と緑は変化無し | |
プラスチックカバーを外し、中の金属カバーも外してブラウン管後部の基盤を検査、CRTの足の電圧を測るがR・B・GのカソードのDC電圧は出てる、しかし、青と比べると変化率が低い。
テスターでは故障箇所の特定が難しいので、オシロスコープで信号を見る。 青のカソードには映像信号が出てるが、赤と緑は出ていない、配線を辿り映像増幅ICに辿り着く、ICの不良と分かる。刻印HITACHI FA4111とある | |
HITACHI FA4111を外す為に、HAKKO SPPONと呼ばれる半田吸入器を使い半田鏝で足の半田を溶かして吸い込むと綺麗に取れる。 | |
HITACHI FA4111の足の半田付けを取り去り、基盤から外す。 | |
基盤から外したHITACHI FA4111 | |
HITACHI FA4111はIC放熱用の金属がIC本体から剥離していた、これでは熱で内部のトランジスタが不良になる。接着剤の耐性がなかったのかな。 | |
新しいICを取り付ける。 | |
SPPONで取り外したので古い半田は綺麗に取れ、取り付けも楽、半田付け前です | |
1本3秒以下で丁寧に半田付け | |
電磁波避けの金属カバーを付ける | |
正常な色温度状態に戻ったディスプレー |