葛山・頼朝山・郷路山(Katsurayama.Yoritomoyama.Gouroyama)

(葛山 標高812m)長野市

 
コースタイム(ゆっくりで2:30〜3:00)
 
  西長野登山口〜40分〜頼朝山〜5分〜林道〜25分〜葛山〜20分〜郷路山〜20分〜往生寺〜20分〜登山口(右回りの時間)
 
(注:往生寺からのコースの場合、葛山までの時間は5割増しを覚悟する)


案内図 入口にあり

  これこそハイキングコース
   
 長野市の県庁の背後というか北側に壁のように存在している山が葛山・頼朝山(八幡山とも)・郷路山です。
 このコースは、登山口の立看板を除いては地図はなく、マニアックというかマイナーなコースかと思います。最近では、地区や市でコース整備をするような話もあります。
 いずれにしてもこの山は、わざわざ構えて登るような山ではなく、余暇を利用して歩いてみる、そんなハイキングに適した山です。
葛山城跡
 
 山頂にある案内板には、次のような説明書きがある。
 
 この山城は、芋井地区の地侍、葛山衆の城で、城主は落合氏であった。川中島の戦の二回目の対陣の時、上杉謙信(当時は長尾景虎)が、旭山城に対する付城として整備拡大したものであろう。弘治3年(1557)2月15日(太陽暦3月26日)武田の大軍に攻め落とされ、たくさんの城兵が戦死した。葛山衆の多くは、武田に降伏、のち上杉の家臣となって米沢に移住した。

市指定史跡  葛山城跡 
 昭和56年8月17日指定
 
 本丸跡は山頂(812メートル)にあり、東西34メートル、南北23メートル、その東は斥候場と称せられ、六条の空堀がある。北は本丸直下の二の丸に続き、蔵屋敷と呼ばれる郭(曲輪)があり、炭化した米等が出土する。この方向の郭は25メートルにも及ぶ。また、本丸の西方にも、24の郭があり、きわめて巨大な城跡である。本丸の東北の谷は姫谷と呼ばれ、落城の時女性たちが身を投げた所といわれる。また、この城は水に乏しく、米を水に見せかけて敵の目をあざむいたという、いわゆる米山城伝説が伝えられている。
 
ぽかぽか陽気の春から紅葉の秋までいつでも最高
 
 登山口は、
    @  長野市西長野の街外れ国道406号線脇を上がる道
    A  茂菅の静松寺入口から観音様のある墓地の脇を上がる道
    B  童謡「ゆうやけこやけ」で知られる往生寺の境内を通って上がる道
    C  登ったことはないが、北側の芋井からの道
などがある。市街地を望む身近な山なので、ぽかぽか陽気の春から紅葉の秋までいつでもOK。
 春は、頂上の桜が良く、夏はセミの声がうるさいくらい、秋はカサカサと枯葉を踏んで登ってみるのもいいのだ。
   
西長野の町はずれから
 
 駐車場の按配(あんばい)からすると登山口は、静松寺側から登ったほうがいいが、一周するとなると、西長野の町はずれ、国道406号線脇から上がり、頼朝山・葛山・郷路山の順に歩くのがいい
 頼朝山へは、わずかな住宅へ通じる細い道を上がり、小さな沢に沿って真っすぐ進む。こんな所に山葵を栽培している。左にわずかで静松寺への道が別れるが、ここにはベンチがあって南側に長野市の景色が広がる。さらに、ジグザグに進むと、ここでも切り開きがあって景色が開ける。

 

     


葛山城跡から善光寺平を望む

  頼朝山から葛山へ
   
 アカマツの林をひと登り、汗が出始める頃、登山口から40分程で丸いピークに出る。ここが頼朝山だ。頂上には六角形の東屋、八幡宮、ベンチなんかもあって小さな公園のような感じ。見晴らしも良く休憩に適地だ。
 一休みして、ここからは北側に緩やかに5分程下ると、静松寺からの林道に出る。ここではわずか右から左に上がる。斜面をかけ上がり、尾根道をゆっくり登っていくと、途中、左へ下る分岐があるが、これは静松寺の墓地への近道。カラマツ林の中をジグザグに上がるとNHKのアンテナがある。さらに左下がりの道を左方向に上がっていくと 、祠(ほこら)のある小さなコルに出る。ちょっと左に上がると葛山城跡だ。
       
葛山城跡は展望の良い小公園  


桜の木がある頂上

 
 雑草も少なく、きれいな城跡で、周囲には大きな欅(けやき)や桜の木もあって小公園の形態だ。東屋前から見る市街地のビル群の景色も結構なものだ。ただ、常に逆光なので、鮮明度は今ひとつだ。逆に飯綱山はきれいに見える
 さて旭山は、裾花川の谷を挟んで目と鼻の先にあるが、視力が良ければ、頂上にいる敵の動きも察知できる距離だな、などと遠い昔の川中島合戦に思いを馳 せてみる。それにしても昔、こんな山の上までいちいち上がってくる手間や労力は大変だったろうに・・・。
 春、ここでは、タラの芽やトトキなどの山菜を収穫できる。
 
       
今度は尾根づたいに郷路山へ
 
 葛山でゆっくり休んだら、尾根伝いに郷路山へ向かう。
 空堀の跡だろうか、稜線にアップダウンが何箇所もある。笹薮の中を進み、大きく急な下りを過ぎると今度は平坦な尾根道になる。コースはしっかりしているので安心。途中右に下るコースがあるが、これは静松寺からの林道に下る。左に わずかで峠の地形がある。右下にわずかな踏み跡があるがこれは行き止まりだ。この辺りを郷路山というが、頂上はいまひとつはっきりしない。
   
石碑を見ながら往生寺へ下る
 
 これから先、展望は望めない。峠からジグザグに急な坂を下り、左の方にずーっとトラバースしていくと、コルの手前辺りからアカマツ林になる。その先の小高い丘には石塔が多数ある。往生寺までは斜面を大きく左右に折れながら下るが、この間にも大きな石碑が建てられている。
   
往生寺
 
 往生寺は、善光寺平を見下ろす斜面に建てられている。島崎藤村の「破戒」の文学碑、一茶碑、刈萱堂があるが、境内の隅には、童謡「ゆうやけこやけ」の歌で「や〜まのお寺の鐘が鳴る〜」と謡われた「お寺の鐘」がある。なるほどこうしてみると往生寺もたいしたものなんだ・・・。
 往生寺からは急な坂道を下ると約15分で元の登山口に戻ることができる。
   
 
登頂日:平成11年12月25日

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