虚空蔵山 (Kokuzousan)

 

(標高1,139m)上田市

コースタイム(ゆっくり)
 
[上り]

上塩尻地籍登山口〜1時間50分〜ノゾキ〜10分〜頂上(頂上から太郎山まで片道〜1時間40分から2時間)

[下り] 頂上〜1時間〜坐摩神社〜15分〜登山口

地域の皆さんが整備した登山道  


上塩尻地籍から虚空蔵山を望む

 
 太郎山から西に伸びる尾根の末端近く、ちょうど上田市上塩尻地籍の北側に屏風のように続いている山の最高峰が虚空蔵山である。
 今回の東福寺、大沢から入る登山道は、以前にあった登山道の中腹から上部が廃れてしまったことから、平成14年4月、当時の上塩尻自治会長の長越さんら自治会役員の皆さんが改修してくれたものだ。上塩尻集落のすぐ裏山だが、苦労して登った頂上には素晴しい展望があって、眼下に上田市街と里山が、遠くに北アルプス、八ヶ岳そして富士山を望むことができた。時間があれば太郎山まで稜線の散歩をしてもいいと思う。
 


途中の虚空蔵堂

     
  虚空蔵堂の手前でコースを誤らないように
   
 登山口は、国道18号沿いにある上田市上塩尻郵便局横の信号交差点を山側に入る。道は細いが東福寺の方向に小さな沢があるので、これに沿って山側に入ると車道が突き当たるので、堰堤の手前を左に入り、墓地の間の道を上がる。左方向に小道が別れるが、ここは右にジグザグに上がり虚空蔵堂手前の分岐に出る。虚空蔵山は右の沢側にわずか下るようにルートをとるが、右は大沢、左は虚空蔵神社の横を通ってNo.24鉄塔の巡視路になる。この辺はちょっとわかりにくいが、虚空蔵堂の右側を通る道に入ればよい。私は鉄塔巡視路方向に迷い込んでしまった。
     

ゴーロは山藤の花に覆われて

 
 林の中の緩い斜面を真っ直ぐ上がっていくと斜面両側に岩場が迫ってくる。やや傾斜が急になるころ、右斜面からゴーロ(岩がゴロゴロしている場所)があり、その上部では左斜面からのゴーロになるが、岩の上には山藤の木が一面に這って紫色の花が咲いている。深い雑木林を抜け、小さくジグザグに曲がりながら上がっていくと今度は急斜面に株立ちのケヤキの木が目立ちはじめる。ケヤキの緑は、黄緑色がとてもきれいなのでしばらく休憩だ。
     


頂上の桜

春先なら山桜が満開

 
 
 ケヤキ上部の斜面で振り向くと上田市街地が見える。大きくジグザグに高度を稼いでいくと石や木に矢印が多数見られるが、それを越えると安定した土の道になる。倒木を越え僅か上がると「ノゾキ」と呼ばれるコルに出る。ここからの景色も良いが、ちょっと左の小ピークの岩場に上がり、カモシカになった気分で景色を見てみよう。西側の展望が開けるし、虚空蔵山の頂上方向もよく見える。
 一旦コルに戻って急斜面を上がる。右側は大岩と呼ばれる絶壁だが、登山道はしっかりしている。10分ほど元気を出して登ると石の祠のあるピークに着く。春なら頂上には山桜やヤマブキ、アケビの花などが咲いている。
 
     


頂上から北側にアルプスを望む

  すばらしい展望だ
   
 祠のすぐ目の前には、上田市指定天然記念物「ナンジャモンジャ」の木というのがある。日陰があるからこちらで休んでもいいが、より展望がよく、二等三角点のあるピークがすぐ南側にあるので行ってみよう。そこからは、北アルプスはもちろん、八ヶ岳や富士山までがよく見える。また、太郎山に続く稜線の斜面は、春の萌葱色の若葉の色合いが何とも気持ちよい。
 頂上で出会った上田市と坂城町の男性は、やはりこの展望を眺めに来たのだそうだ。こんなに近い場所に展望の素晴らしい山があった。腰をかけ、じっくり時間をかけて休憩したい所だ。
     

南側のコルから下山するが、時間があったら太郎山まで

 
 下山は同じルートでも良いが、頂上の南側コルから尾根伝いのコースを下る。ここで時間や体力に余裕があったら稜線伝いに太郎山まで行ってみるのもいいと思う。すぐにちょっとした岩場の下りがあったり、幾つかアップダウンもあるが、1時間10分程で太郎山の頂上まで行けるので足を伸ばしてみたらどうだろう。
 さて、下山はコルから左斜め方向に僅か進み、兎峰を経由するコースを下る。先人が付けてくれたテープや布が目印があってありがたいが、若干不明瞭な所もあるので踏み跡を良く見てコース取りする注意が必要。途中、山ツツジが満開になっている。一本の尾根をほぼ真っ直ぐに下るが、急斜面なので案外短時間で下ることができる。送電線の鉄塔まで来たらあと僅か、その下で坐摩(ざますり)神社に寄って行こう。そこから僅かジグザグに下れば登山口の堰堤の脇に下山できる。
 市街地に近いので、天気がよいのを確認して上がっても大丈夫、春から秋までが旬でしょう。
 


イカリソウが咲いている

登頂:平成14年5月

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