「発生源を減らす」
建築基準法では建材中のシックハウスの主な原因とされるホルムアルデヒドやクロルピリホス(白アリ駆除などを目的とした有機リン系殺虫剤に使用されていた)の含有量を規制しています。しかし、室内にはありとあらゆる生活用品から揮発性の化学物質が発散しています。新しい家具やカーテン、じゅうたん、パソコン等の電化製品、床に塗るワックス、防虫剤、芳香剤、消臭剤、洗剤などにも化学物質を発散するものがあるので注意が必要。化粧品、香水、整髪料なども。購入の際には表示をチェックするなどしてなるべく問題のないものを選びましょう。
さらに、室内でタバコを吸うことは避けたほうがいいでしょう。
開放型ストーブ(ファンヒーター等排気を室内に出す暖房器具)の使用は避け、FF式ストーブ(排気を室外に出す暖房器具)など室内空気の汚染が少ない暖房器具を使用することが望ましいでしょう。
生活スタイルと「適切な換気」=「計画換気」
いくら建材を規制しても生活用品からの有害物質の発散があるため、建築基準法では居室を24時間常時機械換気することを義務付けています。この常時というのが中々難しい行為で、冬は寒いのに換気したら寒くてたまらない!換気扇まわしたら電気代がもったいない!音がうるさい!節約好きの日本人は換気扇は止めるものと思っています。特別臭いが気になるとか、健康被害が出ない限り、なかなか換気を習慣づけるのは難しい状況です。
換気の必要な量は、一般的には換気回数(1時間に家の容積の空気が外気と入れ替わる回数)で0.5回/時となっています。空気の汚れは炭酸ガス(CO2)濃度で判断します。人の呼吸によって室内のCO2が1000ppmを超えると粉塵の量も多くなり、また臭いが気になってくることが分かっており、そこで、CO2濃度1000ppm以下を正常な空気質の基準値としています。
この換気を機械が代わりにしてくれるのですから、換気の入り口である各居室の給気口を寒いからといって塞いでしまったり、24時間換気システムのスイッチを切らずに、常に運転するようにしましょう。また換気設備はフィルターの清掃など定期的に行いましょう。
誰もが夏は涼しく、冬は暖かい方がいいのです。建物の断熱性を保持しつつ、外的エネルギーを用いずに、いかに空調を制御するかが快適な住空間をつくるポイントになります。建物事体を最適なコンディションにして換気システムの機能をフルに生かし適切な換気を行うのが「計画換気」です。どんなに換気システムが適正に稼働しても、住まい手の意識しだいで変化してしまうことを十分認識しておく必要があります。
人間のため、家のため、地球のため、高気密・高断熱と計画換気が求められています。
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