“いい家”の住み心地 FB工法の家に住んで
5年間にわたり自分なりに、研究と見学と見聞と研鑽を重ね、
2004年4月、ようやく新居が完成しました。
北信商建のFB工法による住宅です。
住み心地は、私の研究の結果ではいいはずですが、
実際に生活してみないと分らないこともあります。
そこで、実際の生活の中で感じた住み心地(もちろん悪いことも含めて)を
素直に書いてみようと思います。
これから「いい家」を造ろう、と思っている皆さんの参考になれば、と思います。
2004年
5月31日
この地区に唯一残っている田んぼに水が入りました。かえる達が一斉に鳴きだしました。毎年のことながら、夜は、この音に慣れるまで少し大変です。でも今年は、家の中にいると、よく耳を澄まさないとわからないほどです。
同じように、雨の音も全くといっていいほど聞こえません。外出する時、雨が降っているのを知らないであわてる事もあります。外断熱のすごさだと思います。
7月10日
今年は梅雨の真っ最中というのに猛暑が続きます。この家は断熱効果が高いので、朝のうち窓を明けて涼しい空気を入れ、日中の暑い時には窓を閉めてできるだけ中の空気を暖めないように、といわれています。今まで住んでいた「低断熱」の家とは逆に行動しなければならず、慣れるまで大変です。
ところが、今年の異常な猛暑の中では、これだけでは対処できなくなり、エアコンを取り付けました。工事完了と同時に猛暑はどこかへ。真夏の生活はどうなることやら。夏本番の中で報告します。
7月13日
平年より早く、本日、梅雨が明けました。雲が多めでしたが気温は30度を超え、真夏に突入です。いつものようにジョグで帰宅しました。玄関のドアを開けたとたんひんやりとした空気が・・・。エアコンが動いているのかと思ったが、OFFのまま。室内の空気を暖めないようにすれば、快適に過ごせることを実感しました。
7月22日
豪雨にみまわれていた北陸・東北地方も梅雨が明け、「大暑」に合わせて日本全国が真夏に突入しました。
日中、家を留守にしても、窓とカーテンで家の中の空気を暖めないようにしていると、外がいくら猛暑になっても家の中は30度までいきません。
朝のうちは窓をあけ涼しい空気を入れ、日中は出来るだけ家の中を暖めないようにし、夜また涼しい空気を取り入れる、これを守ればエアコンの出番はあまりなさそうです。
8月5日
「気密性能試験成績書」が届きました。その結果は0.2cu/uで、省エネ気密基準Cクラスです。これってすごい?!
8月8日
「ぽんちゃん通信」(ホクシンハウスの広報誌)が届きました。Vol.19は我が家の家づくりストーリー。少し照れくさいところもありますが、書いてあることはみんな本当です。
8月14日
お盆で、当地区でも盆踊りがありました。久しぶりに子供達も全員そろって、夕食の後、みんなで行ってみようと玄関を開けたら雨降り。それもけっこうな降り方で、踊りは早めに止め、最後の大抽選会も終了していました。
前にも書きましたが、この家は外の音がほとんど聞こえません。そのつもりで住まないと損することもあります。
8月31日
今年は台風が良く来ます。でもこのあたりは幸いにも進路から外れており、たいした被害は出ていません。昨夜も16号の影響で少し強い風雨があったようですが、殆ど気づかずに朝を迎えました。それはよかったのですが、台風は南の暑い空気も運んできてくれました。昨日あたりから真夏の蒸し暑さが戻ってきました。家の中の気温・湿度も若干上昇します。この夏数回目のエアコンの出番でした。でも「除湿」だけで充分です。
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10月7日
秋本番を迎えました。9月中は掛け布団不要、毛布だけで寝ていましたが、さすがに10月になってそうはいかなくなりました。それにしても暖かい家です。また、敷布団は干さなくてもいつもすっきりしています。部屋はそれほど乾燥してはいませんが、不思議です。
10月17日
寒くなってきて、部屋の中の温度が20度を切るようになってきました。今日から床下のホットマン1台を点けました。22度の設定で運転しています。今年の灯油の価格上昇が気になります。
10月30日
前の家は2〜3日掃除をしないと、埃が目で見てわかるほどたまりましたが、この家はそういうことがありません。妻も、掃除が楽だと言っています。換気システムのおかげです。
12月2日
気がついたら今年も師走に入ってしまいました。年齢とともに時間の流れが速くなります。
当地ではまだ初雪は来ませんが、ここ2〜3日、朝晩は氷点下を記録するようになりました。ホットマン1台を22度の設定で運転しています。何処の部屋も20度よりは下がりません。朝出かける時、外に出たとたん、その寒さにビックリします。家の中は、何処にいても本当に快適です。ただ1階が少し乾燥気味です。工夫が必要です。
12月18日
平年よりかなり暖冬でまだ雪が全くありません。でも朝晩の冷え込みはきつくなってきました。ホットマン1台で20度を保っていますが、湿度がかなり下がっています。1階は30%台です。洗濯物を干したり、部屋を開け放ったり、古い加湿器を出してきて入れてみたりしています。効果の程は?
2005年1月6日
明けましておめでとうございます。大雪の年明けでした。それとともに真冬の寒さになりました。相変わらずホットマン1台で20度前後を保っています。(正月に娘達が来て2泊しました。その時は2台運転しましたがあまり変わりなかったので又1台にしました。)湿度は色々やって、今は40%台になっています。灯油の使用量は、ちょうど1ヶ月で300リットルです。暖房・給湯すべてでこの量は安い?
1月30日
1月も終わります。今月の灯油使用量は25日間で300リットル、一日あたり12リットルでした。
湿度はやっぱり40%台で乾燥気味です。
2月12日
関西からアキちゃん(娘の友達)が来て2泊していきました。「暖かく不思議な感じがする。両親も家の新築を今検討中なので、是非この工法を推薦したいが、関西では無理かも。」と言って『ポンちゃん通信』を持って帰りました。
3月21日
陽気が暖かくなるに従って灯油の消費量が目に見えて減ってきました。3月の平均では1日あたり10リットルくらいです。
ホクシンハウスの新しい展示場がオープンしました。今日見に行ってきました。和風の家もなかなかいいものです。
5月18日
ホットマンは先月から停止にしていますが、灯油タンクが空に近づいているので、給湯ボイラー用で300リットルの給油をしました。
灯油がこのところ値上がりしています。
5月27日
『住まいの手引き 2006年版』(新建新聞社 定価2100円)が発行され、我が家が「住宅作品実例53選」の中に紹介されました。90ページに載っています。ご覧下さい。
7月19日
梅雨が明けました。エアコンの出番が増えてきました。でも日中部屋の温度を上げないように注意していれば、「除湿」だけで「冷房」にすることは殆どありません。
9月29日
お彼岸が過ぎてすっかり秋の気配になってきました。この夏は結構暑く、エアコンの動く日か多かったように思い、電気の消費量を調べてみました。
7月分(6月10日〜7月11日) 520kwh 11,052円
8月分(7月12日〜8月9日) 473kwh 10,473円
9月分(8月10日〜9月11日) 553kwh 12,188円
1日平均17kwh前後であまり変化はありませんでした。この家の住み方に慣れてきたのかもしれません。
11月25日
いつの間にか晩秋になっています。地域の月刊誌「KURA」12月号の88頁{お庭拝見}に我が家が出ています。暇な方は見てやってください。
10月分の電気料は 467kwh 10,476円 でした。
2006年1月16日
昨年12月はじめから続いた大雪と寒さも、このところようやく落ち着いてきた感じです。寒さが続いた時期は、屋根からのツララも、どんどん成長しました。でも良く見ると、その大きさは、家によってかなり違いがありました。住人のいない家ではツララは出来ていません。2階のツララの大きな家は、暖房が家中効いている感じです。でもそれは熱が屋根からかなり逃げている証拠でもあります。
ちなみに我が家でもツララは出来ましたが、余り大きく成長しませんでした。FB工法は2階の天井で断熱しているからだと思います。