スプーンを曲げるには、次の三つが必要です。
スプーン、広い心、そして遊び心です。
ユリ・ゲラー「スプーンを曲げるには?」 より抜粋
上の言葉は稀代の超能力者、 ユリ・ゲラー がスプーンを曲げるために必要なもの
としてインタビューに答えたものである。それによると、スプーン曲げには「遊び心」と
「広い心」がなければダメなのだという。
私もこれまで何度かスプーン曲げに挑戦したことがある。しかし曲がった例は1度としてなく、挑戦するたびに「こんなの嘘っぱちだよ……」
とひどく落ち込んだものである。遊び心はともかく広い心までもが必要とは、どうりでスプーンが曲がらないわけである。
「俺のチキンラーメン食ったろ! 」
と弟に掴みかかるような男では、到底スプーンは曲がらないのだ。
ちなみに先ほどこんな記事をネット上でみつけた。
2000-11-02
■ユリ・ゲラーさん 任天堂を 訴える !! 「無断でポケモンの悪役キャラに」
「スプーン曲げの超能力」で知られるユリ・ゲラーさん(53)が、任天堂の
「ポケットモンスター(ポケモン)」カードなどで自分のイメージが無断で使用された、
として損害賠償を求める訴訟をロサンゼルス連邦地裁に起こした。弁護団によると、
請求額は「数億ドル(数百億円)の単位」となる。
訴状によると、ゲラー氏は「任天堂は、私の名前やスプーン曲げなどの象徴的な
イメージを勝手に使い、悪者のキャラクターをねつ造した」と抗議した。
問題にしているのは、スプーンを持って登場し心霊術で相手を倒すという
「ユン・ゲラー」というポケモン。
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広い心にも限度があるようです。
追記
今回のエッセイはシルビア通信がリニューアルする前の「シルビア通信21」の時に発表した文章をアレンジしたものです。
昨今の音楽業界を賑わしているカバーブームよりヒントを得て、今回の再掲載となりました。多くのアーティストがそうであるように、けっして私が楽をするための再掲載ではありません(さて、今日は早く寝られるぞ)。
―2002年6月19日―