海釣り日記2

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そろそろ疲れてきたか?…

投げ釣りで遠投して放っておいた竿にはなんの反応も無く、ジグヘッドやブラクリで狙う方はフグかチビアイナメのアタリだけ。いいかげん飽きてきたのか、それとも朝早かった?から眠いのか『俺少し寝る』と云って、あまりっちはタオルをかぶって横になってしまった。その様子を見て父まで… お〜い、一人にするな。寂しいじゃないか〜 その間にチビアイナメを3匹ほど追加。あいかわらずクーラーボックスに入れられるような魚は釣れてこない。時折、周りの釣り人の針に掛かる魚もフグだけ。丸く膨らんだまま海へ投げ捨てられている。

↓見事な眠りっぷりで…

あきらめムードが漂う

『今日はどこも駄目だな』一眠りし終わった父が起き出して云った。まったくおっしゃる通りで。釣りの手を休めて他の釣り人を観察してみると、湾の中を攻めている人はたま〜に釣れているような気がする。ということは前日までの雨の影響で水温が低下しているだろうから、今日は太陽熱で暖まり易い浅場に魚が集中しているのでは?つまり遠浅の地形である砂浜が有力ポイントになってるんじゃないだろうか。そう思ってもなかなか移動しようとしないんだよね、へたにアタリがあると。

そんな代わり映えのしない状態が続き、時間だけが虚しく過ぎていく。

午後3時半頃、いいかげん見切りを付けて移動することにする。おそらく時間的にみて、これがこの日最後のチャンスとなるだろう。ポイント選びは慎重にならなくては…とにかくこの辺りで砂浜が広がっている場所といえば柏崎方面か上越水族館裏辺りだけなので、近い方の水族館方面へ行くことに。

途中、船見公園へ寄ることに。ここでトイレ休憩&手洗いができるからだ。どういう訳かスピード違反の取り締まりが実施されていて、哀れにも捕まった人がうな垂れながらも大人しく、お説教を拝聴していたのが印象的だった。その様子を野次馬的に眺めていると、辛辣な警察批判をするおじさんがあまりっちと父に話し掛けてくる。みんな警察にはあまり良い印象が無いのか口が悪い。妙に話がはずんでいた。交通ルールは出来る限り守るようにしよう。でも人間誰しも過ちはあるからねぇ…

海岸沿に走っていくとだんだん砂浜が広がっていく。海の家が組み立てられている現場を見ると本格的に夏が近づいているのを実感させられる。水飛沫をあげてジェットスキーを楽しむ人たちが大勢集まっている。ボディボードを抱えた人や砂浜でバーベキューをやっている人もいる。ちょっとフライング気味に夏を満喫しているようだ。…今日は暑かったからなぁ。そんな光景を目の当たりにして、あまりっちと父が『今日はもう帰るか』と言い出す。どうも釣りが出来る雰囲気がなさそう、というわけだ。

なんと奇跡の大逆転?
でもちょっとあきらめがつかない、というか不完全燃焼気味の感があったので、ともかく釣り人に状況を訊いてみることに。といってもその時釣っていたのは2人しかいなかったけど。

『ええ、わりと釣れてますよ』そう云いながら巻き上げた投げ釣りの仕掛けには一荷で魚が身を躍らせていた。パールホワイトの魚体、シロギスである。

『おぉっ釣れてるじゃん』『これはやっていかないとな』現金なもので俄然やる気を出した我々は大急ぎで投げ釣りの支度をする。これで釣れなきゃ腕が悪いということになるな。

すると、すぐにプルプルと小気味良いキス独特のアタリがあった。そして今日はじめてまともな魚を釣り上げることができた。素直にうれしい。『あ〜、あの時に道を間違え無ければ、もっと早くここで釣れたのに』などと感動に水を差すようなことを父が云う。結果論で物を云わないで欲しいな。う〜ん、でも確かに朝からここでやってればなぁ。堤防ばかり行くからいけないんだけど。

ちょっぴり表情にもゆとりが?

これこれ、うまそ〜

今までの釣りは何だったんだ、と云いたくなるくらい好調に釣れていく。15センチくらいのサイズが中心でやや小ぶりだけど、これくらいのものが天ぷらにしたとき美味いんだな♪ たまに20センチを超すものも掛かり、その時はあきらかに魚の引きが違うのですぐ判る。遠投して30センチオーバーを狙う投げ釣りファンがいるのも理解できるな。かなり強く引くもの。

まあまあのペースでコンスタントに釣り続けてきたが、少々ここに来るのが遅かったため、もう太陽が沈みかけていた。急に潮が満ちてきたらしく波が足元をさらっていく。置いていた道具が濡れないよう慌てて遠くへ引き離す。打ち寄せられる海草が仕掛けに絡んで釣り辛い。クラゲも何匹か打ち上げられて死骸をさらしている。しかし、それにしても今からこんなにクラゲがいるんじゃ今年の海水浴はどうなるんだろう? まあ、多分行かないと思うけどさ。

アタリがだんだん遠のいてきた。いや、正確に云うとアタリはあるが針掛かりしにくくなった。だいぶ食いが悪くなってきてるらしい。そんな時、父の仕掛けがオマツリしてしまった。海草の固まりがラインに複雑に絡み、解くのは不可能に近かった。なんとか解こうとしているが波に仕掛けを引きずられ、またひどくなる。あきらめてラインを切り、竿をたたんでしまった。今日の釣りも終わりが近いようだ。

キスが釣れなくなるより先に、エサの青イソメが終わってしまった。今から釣具屋へ行ってエサを買いに行くのもバカバカしいので、今日はこれでお終い。3人で合計40匹近く釣っただろうか。3時間ぐらいの釣果としては、まあまあだろう。終わり良ければ全て良し。午前中からの半日を補う有終の美を飾れたのではないだろうか? 今度は最初から投げ竿だけ持って釣りに来よう。

−夕暮れの海−


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