海釣り日記

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2000/6/15 海釣りは大変だ
早朝、あまりっちが家にやってくる。今日は海釣りに行くと前々から決めてあったからだ。欠伸をかみ殺しながらも道具をトランクに乗せる。さすがにウチの父のも合わせて3人分も荷物を詰め込むと溢れそうな感じがするが大丈夫だろう。ということで出発。

南バイパスから国道19号線へ。オリンピック道路を通って白馬方面から糸魚川まで行くつもりだ。とりあえずの目的地は姫川港である。最近よく釣れているという情報がどこかの雑誌に載っていたような気がするからだ。まあ、もっとも雑誌の情報など掲載時より以前の話ばかりなので基本的にはそんなに信用しない方がいいとわかっているんだけどね。

〜道中省略〜

さて、去年の秋以来の姫川港である。どういうわけか釣り人の姿が見えない。いくら平日とはいえ何かおかしい。他に来ているのは地元のおじさんが一人と長野ナンバーのカップル(死語か?)だけだ。様子を見ていると、おじさんはポツポツと釣り上げている。それじゃ竿を出すか、と考えているところに工事関係者らしき人が来てカップルに云った。『すいません、ここ立ち入り禁止なんですよ』 〜それを聞いた我々はただ退散するしかなかった。雑誌の情報は早くも役に立たなかったわけだ。とりあえず上越方面へ向かう。

途中、浦本漁港を覗いてみる。ここは穴場的存在でなかなかよく釣れるところなのだが、あいにく漁師さん達が網の修繕をしているところで入りにくい雰囲気だったため、あきらめる。次はどこへ行こう? 先ほどのカップルとすれ違う。

能生漁港に到着。もうすっかりメジャーになったポイントで、土日などは人だらけで釣りにならないくらいの騒ぎになるという場所だ。それだけよく釣れるという証明でもあるのだが今日はなぜか釣り人が少ない。でもとりあえず釣りを始めることにする。

能生の落書き堤防 国道からよく目立つ

…ヤバイ、釣れないぞ。
実績のある場所で釣りをするがアタリが全くといっていいほど無い。あまりっちは投げ釣りをメインに攻めてみるがエサをかじられた形跡すらない。合間に二人でジグヘッドを落としてみるが、小さなフグの猛攻にあい、ワームがボロボロになって戻ってくるだけ。嫌になってきたので一休みしようと朝食をとることにする。いつも思うけど、どうしてこういうときはコンビニのおにぎりばかりなんだろう。でも妙に美味しく感じることがあるよね。

↑−お互いろくな写真を撮らないことが判明−↑

少し休んだところで気合も充分、さあ釣るぞ! …と思ってもアタリが無いことにはどうしようもない。真夏並みの陽射しはだんだん強くなってくるし、釣れないし、他の釣り人も帰り始めている… これじゃやってられないよ、というわけで移動を考える。そんな我々を嘲笑うかのように海では猛毒のクラゲ、カツオノエボシが漂っていた。薄気味悪い容姿をしてるんだコイツが。

ね、本当に人の気配がないでしょ?

気だるい午後のひと時
―もう正午に近い時間となっていた。釣り始めてから3時間はたとうとしているのに未だ雑魚の一匹も釣れやしない。どうなってるんだ本当に。そこでiモードの釣り情報を検索してみると上越一帯でキスが釣れているとのこと。それでは移動を考えたほうがよかろうということで、直江津港をめざすことにする。絶好のポイント能生漁港の神話はもろくも崩れ去った…

直江津へ向かう道中は片側通行になっていた。何故か、いつ来てもこの辺りは道路工事をしているというイメージがある。のろのろと先へ進まない中、エアコンを全開にしても暑いくらいの車内では3人ともすでにグッタリしていた。暑いからなのか、それとも釣れなくて疲れているからなのかは判らない。ただ、だんだんと口数が減ってきていることだけは確かだ。

『おい、いま左へ行った方が良かったぞ』後部座席から父が云う。…そういうことは通り過ぎる前に云って欲しかった。水族館裏の砂浜沿いに伸びる道なので、釣り人の様子を見ながら走れるから、という事のようだ。まあ過ぎてしまったものは仕方がない。そのまま街中を通って直江津港へ向かうことにする。だが、この事がまさか後々まで影響を与えることになろうとは、その時は誰も気付くことはなかった…

直江津港に到着。釣れているかどうか人々に訊いてみる。『今日は駄目だねぇ』…どうやらここでも釣れていないようだ。竿すら出さずに移動することにする。

細い裏道を走る。次の目的地は大潟町の堤防のようだ。(ナビ役の父から云われた通りに走っているだけなのでよくわかっていない) どこまで行っても同じような風景が続くの、現在地の見当がつかない。ただ『ここを曲がれ』という指示に従うだけだ。

水は青々と澄んでいた大潟の堤防

大潟の堤防に到着。今まで見てきたどの場所よりも人の姿が多い。ということは少し期待できるかも。

堤防の縁に沿って足元から攻めてみるとアタリがある。『おっ』と思うがエサだけ無くなってしまう。どうやら魚が小さいか、フグがじゃれてきているか、のどちらかだろう。そのことは暫くしてから証明された。

↑かわいいアイナメ♪

あまりっちが釣り上げた10センチぐらいのアイナメ、これが本日ジグヘッドで釣れた唯一の獲物である。こんなサイズの魚がうろついているとは、エサでもまともに釣れないわけだ。しかし、ワームでこのチビアイナメを釣ってしまうとは、あまりっち恐るべしである。


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