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身近な自然(nature)
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季節の移ろい「桜が咲いた」「蝉が鳴いた」「山が紅葉した」「雪が降った」など、季節の移ろいは身近な自然から感じ取ることが出来る。 四季折々の情景は、日本特有の芸術・文化を育んできた。 こうした豊かな自然が未来永劫失われないよう、我々は努力を続けていかねばなるまい。
小さな命を守る環境破壊や異常気象などの影響で、現在多くの野生生物がかってないほどの速度で絶滅しつつあると言われている。 絶滅のおそれのある野生生物について記載した「レッドデータブック」によると、かつてはどこの小川にも見られた「メダカ」も絶滅の恐れがあるとされ、「アマガエル」「オニヤンマ」「タガメ」なども例外ではない。 これらの生き物を絶滅から救うにはどうしたら良いのだろうか。専門家にも出来ない事を素人にできる筈はないが、小さな生き物達が安らげるような場所を作ることは可能だ。 そこで、「バタフライガーデン」造りにチャレンジしてみた。「バタフライガーデン」は、チョウが年中棲みついてくれる環境を作り出す事であり、チョウが好む庭なら、他の昆虫も自然に寄り付くのではないかと考えたからである。 庭の植栽を全面的に見直し、ブッドレアを中心にチョウが好む草木に植え替えてみた。丈は2m以上にもなり、夏に紫色の花を咲かせるブッドレアは、「バタフライブッシュ」と呼ばれるだけあって、チョウを引き付ける力が強く、アゲハチョウやクロアゲハ等が盛んに飛来する。 他には、サンショウ・ホトトギス・ハギ・スミレ等を植えてみたが、サンショウを食草とするアゲハチョウは、毎年たくさんの卵を産み付ける。 初めは鳥のフンの様な黒い幼虫が、やがて緑色の新幹線のように変化していくのが面白い。この幼虫、鳥や蜂に襲われるのか、まだ一度も蛹になったのを見た事がない。これも自然の摂理と割り切って、特別に保護することはない。 庭にはカタバミが自生しているので、ヤマトシジミの数は多い。スミレを食草とするツマグロヒョウモンも頻繁に飛来する。 チョウ以外では、アオマツムシ・鈴虫・コオロギ・ウマオイムシ・カネタタキなどが秋の夜長を奏でる。また山モミジには、カミキリムシの姿も見られる。 小さな生き物達を呼び寄せるには、「バタフライガーデン」の他にも、水辺の環境を再現した「ビオトープ」が有効である。 庭の植栽情報
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吸蜜植物
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チョウの食草
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その他の草木
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庭に蝶を呼ぶのはもちろんだが、どんなチョウがどの位来たのか記録を取るのも、また楽しみの一つである。
調査結果(PDF) | ||
この調査結果は、「庭のチョウ」のホームページ(https://butterfly-garden.jp/)にも掲載している。
<観察地:長野県長野市>
「日本チョウ類保全協会」では、身近な自然である「庭」を通して、自然環境の変化を明らかにするため、2013年より庭のチョウ類調査を実施しており、このホームページから 誰でも自由に参加できる。
今のところ参加者は全国で300人余りで、協会は、より正確な情報が得られるよう大勢の参加を呼びかけている。
「庭のチョウ」ホームページのトップ画面左上にある「庭のチョウ類マップ 」をクリックすると、全国各地の調査結果を見ることができる。
※1月末には昨シーズンのデータが削除される。
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