ダメ母のすすめ        マル秘 「九子のダメ母の証(証)日記」へ

九子は実は5人の子持ちなのです。

「すっごいなあ、九子さんって!さぞやベテランお母さんだろうなあ。」と思ってくれた人には

悪いけど、実は母親とは名ばかりの「ダメ母」であります。だって一緒に住んでるのが私を育てた

「出来すぎ母」ですからねえ。大変なところはみんなやってもらって、九子はただただ

「生むだけ母」でした。(^^;

なあんだ、そんなら何人だって生めるわよね。( ^-^)

 

そんな私が言っても全然説得力ないのだけれど、子育ての山場をもう越えて、一応完成品に

近づきつつある子供達を眺めて考えること、それは・・・。

お母さんって、立派じゃなくても全然大丈夫なんだよね。むしろ「ダメ母」に育てられた方が、

子供達がしっかり育つんじゃないかな?

 

完璧にいろいろやろうとすると、自分にも子供にもついつい厳しくなる。目標が高すぎるから、

出来ないことにイライラする。「100%完璧母」目指して、頑張ってる人いませんか?

そして貴女は疲れていませんか?

 

子供は親の真似して育つ。埃の積み重なった散らかし放題の家で育てば、そういう環境に

慣れて、なんとも思わなくなる。(どこかのうちにそっくり。(^^;)

だけど子供はバカじゃない。そんな中でちゃんと考える。

まったくうちの親は当てにならない。仕方ないから、たまには自分で掃除しようか・・・・。

 

中にはこんなことを言ってくれる「かつての子供」もいる。

「ああ、俺はうちのおふくろとそっくりな女と結婚しちまったもんだ! おふくろは家付き娘で、

家事が嫌いで何にもしない親だった。だけどそういう母親に育てられたから、九子が少しでも

何かしてくれると有難いと思う。もし俺が完璧な母親に育てられてたら、妻は完璧にいろいろ

出来て当たり前と思って、出来ない事に不満を言い、感謝するのを忘れてしまっていた

だろうな。」(^^;

 

子供にお勉強ばっかさせるのも考えもの。大抵の場合、「教育ママ」タイプのお母さんって、

勉強以外もあれこれ指図して、一人で仕切っちゃう場合が多いみたい。子供が自分で考える力

を奪っちゃうんじゃないのかな?

いつもお母さんの指示を待ってばかりいる子が、自分に自信を持って生きるって本当に難しい

ことだと思います。

 

 

平井信義先生「心の基地はお母さん」他何冊かのシリーズ、とても良い本です。

是非読んで見てください。

子供に一番必要なのは自立心=自律心。

お母さんはいつまでもそばにいて指図してやれる訳じゃない。勉強だって何だって、自分が

やりたくてやった事しか本当には身に付かない。

「誰かに言われてやるんじゃない、自分はこれがやりたいんだ!」っていうものがあれば、

子供はきっと生き生きします。

 

大事な事は、お母さんがいなくてもへっちゃらな子供に育てること!

あなたがダメ母なら、チャンスは大きいぞ!

 

貴女は子育てを楽しんでますか?楽しめない人、どうしてですか?

 

かく言う私は子供嫌いでした。今でもそんなに好きな方ではありません。子供を見ると可愛い

なあと自動的ににっこりはしますが、積極的に関わりたいとは思いません。

理由の一つは、私の生まれた環境にあります。一人っ子で、とにかく回りに小さい子は居ません

でした。それに私は小さい頃、外で友達と遊んだ経験が不足していたので、子供と一緒に上手

に遊べなかったのです。子供と遊ぶのがわずらわしかったのです。だから、子供が多かったこと

は 私にとっては福音でした。親が手を貸す必要も無く、子供達同士で勝手に遊んでくれたから

です。

 

子供をつい感情で叱って、時には体罰を加えてしまうこと。もちろん誰でも経験があると思いま

す。ただ、その頻度や程度があまりにひどい時は問題になります。

 

子育てを楽しめない貴女、もしかしたら、貴女は今、自分が幸せだと思えないのではないですか?

 

人間は、気分で動く動物です。同じ目にあっても、機嫌が良い時は許せるけど、不機嫌な時

だとカッとします。

どんな環境でも、自分が楽しい気持ちでいられるなら、大抵のことは我慢できちゃいます。

 

一番大事なことは、お母さんである貴女自身が幸せであること環境が幸せでなくても、

幸せな気持ちでいられるように、努力することは大切です。

 

私はダメ母ですが、ひとつだけ他の人と違う取り柄があったとすれば、ずっと坐禅を続けていた

こと・・・かな?(偉そうに言いますが、毎朝子供達をおばあちゃんに押しつけて坐禅に通って

いたわけですから、大きい顔は出来ません。(^^;)

坐禅で自分がいつも楽しい気持ちで生活できるようにしていました。でも、これは子供のために

良いお母さんになりたくてやったわけではありません。坐禅をしないとどこか不安で、一日を損し

たような気持ちになるので、自分のためにやっていただけです。

あっ、言っときますけど、坐禅は何も毎朝通わなくてもいいんですよ。(^^; 

基本の型を覚えるまでは少々こまめにお寺に通った方がいいけれど、あとは自分で家でも

出来ます。でもたまに、間違っていないかチェックしてもらうためにお寺に行った方が良いと

思いますけど・・・・。

 

例えば、私は友達と遊ぶことの少ない一人っ子でしたから、一人でいる時間の方が基本的に落ち着くのです。

だから、何かの集まりがあって人に会う用事がある日はどうしても緊張します。だから、必ず坐禅をします。

坐禅の良さに目覚めてしまうと、もう坐禅無しではいられません。坐禅をしないときは、元通りの

気弱なオドオドビクビク人間ですから、

会合が終わって帰ってきてからも、「こう言えば良かった。」「こうすれば良かった。」

と思うばかりで、満足感がイマイチなのです。もちろん、肌に感じるその場の雰囲気みたいなもの

も当然違ってきます。坐禅をして行くと、必ず「今日は良かった。楽しかった。」と心の底から

思えるのです。

心に余裕があるかないかで、人間の気持ちってこんなに違うんですね。

 

うちの子供たちは、なぜかあんまり手のかかる子はいなかったみたいです。いじめたり、いじめ

られたりといった事で悩むことは余り無く過ぎてしまったようです。もちろん皆無だったわけでは

ありませんが、深刻になる前に何となく解決出来てしまったという風です。

今ちまたでは、お母さんも巻き込んで、いじめ問題が深刻なようですね。大事な子供がけがを

追わされた。誰々ちゃんにやられたらしい。誰々ちゃんはなんでそんな事したのだろう? 

うちの子供に落ち度があったのだろうか?これって、担任の先生にも報告すべきだろうか?

誰々ちゃんのお母さんはどう言ってらっしゃるのだろう?

先生は見ていて注意してくれなかったのだろうか?

さまざまな疑問が一度に押し寄せて、頭の中が一杯になりますよね。

そんな時、不思議なんです。

坐禅をしていると、冷静に考えられるようになります。

そして、今何をする事が一番良いことなのかが自然にわかってくるのです。

 

一番いいのは、坐禅を毎日、なるべく朝早い時間にすること。一日の気持ちの持ち方が

全然違います。

でも、不意の出来事に、ついつい気持ちが揺れる事はしょっちゅうです。

長年坐禅の修行をしている達人の和尚さんならともかく、修行が足りない凡人の九子は、

怒ったり、悲しんだり、あせったり、困ったり・・・その度に平常心を失って、どうしていいか

わからなくなる。だからそんな時は、もう一度坐禅を組みなおします。

 

くどいようですが、坐禅はどんな環境にあっても、幸せだと感じることの出来る最高の方法

だと思います。

言うことをきかない時の子供たちの顔って、鬼のようですよね。

(もちろんそれを叱る自分の顔もそうでしょうが)

坐禅が終わって子供たちを見ると、子供たちが仏様に見えます。これ、本当です。

相手が仏様に見える時のあなたの気持ちも、多分仏様なんだと思います。貴女自身が輝いて

幸せでないと、相手も仏様に見える心境になることは多分難しいんじゃないのかな?

 

今、半分以上育ちあがった子供達を見て、私は、まあ上見りゃキリないけど、みんな私の子供に

すれば結構良い線いってるんじゃないかな?と思っています。(親バカですね。(^^;)

比べているのは、かつての私です。 私が二十歳の頃、高校生の頃、中学生の頃・・・。

 

二十歳になっても、私は他人が怖くて怖くてたまりませんでした。回りの人はみんな自分より

何でも出来るスーパーマンのように感じて、話の輪に加わるどころか、何も出来ない自分と比べ

て劣等感の塊になっているので、話していてもあまり楽しくありませんでした。いつもドキドキオロ

オロしているので、とても相手がどんな人間か観察する余裕などありませんでした。

自分を相手に良く思われたいと、そればかりを考えて行動していましたので、常に相手に合わせ

て行動するだけで、自分の意見も主張も、何にもない人間でした。

それに比べると、二十歳の長男は、気は小さいですが、ちゃんと他人を見ています。

自分なりの価値観で、ちゃんと人を批判します。ああ、この子の方が私より立派だなあ。

 

比較するのが私だと、全部の子供が、同じ年頃の私より立派だったことになります。

「ああ、うちの子供は大したもんだ。私より、ずっとしっかり育ってくれた!私はだめだったけど、

子育てだけはけっこう成功だったかも・・・。」( ^-^)

 

もし私が、立派な完璧お母さんだったとしたらどうだったでしょう?

うちの子供は、こんなことも出来ないのかしら?

私ならこの位のことはもっと小さい頃から出来たのに・・・。

 

目標は低いほど、ストレスが溜まらないのです。

 

さあ、「100%完璧お母さん」を目指すのは、今日から止めましょう。

代わりに、貴女が幸せだなあと実感出来る時間をたくさん持ちましょう。

どうしても今を楽しめない人には、坐禅がおすすめです。でも、宗教がかっていて嫌だわと思う人は、太極拳でも

ヨガでもいいのではないでしょうか?とにかく脳にたくさん血液が行くような運動をして、積極的に人生を楽しむ

気持を作り出すことが大切だと思います。

 

もし良かったら、坐禅とSSRIであなたも幸せになろう!も読んで下さいね。

(あれっ?笠原 十子さんと 朝原 九子さんって、随分似てるのねえ!(^^;)

 

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