アンコール遺跡群(シェムリアップ) |
2013.12.16(月) |
「アンコール遺跡群」としての観光は、日本が発掘に大きく関わった「バンテアイクデイ寺院」、カジュマルが遺跡に絡みつく神秘的な「タブロム遺跡」、東洋のモナリザと称されるデバター像で有名な「バンデアイスレイ」の3ヶ所である。 | |||
【アンコールワットの夜明け】 | |||
アンコールワットの夜明け | バーバとジージの記念撮影 | ||
夜明け前にホテルを出て「アンコールワットからの朝日」を眺めに行きました。残念ながら厚く覆う雲は晴れませんでした。昨日は青空がひろがりましたが、今日は一日こんな空模様でした。 | |||
【バンテアイクディ寺院】 | ||
上智大学アンコール遺跡国際調査団によって1980年からカンボジア文化遺産調査・保存修復が行われ、2001年3月および8月に約800年前の仏像274体(シアヌーク博物館に展示)が発掘された「バンテアイクディ寺院」を見学しました。 | ||
バンテアイクディ寺院の東塔門 | バンテアイクディ寺院 | |
紹介されてから歴史が浅いため未掲載のガイドブックが多く「アンコール遺跡の秘境」とも言えそうですね。 | ||
「バンテアイクデイ」とは「僧侶の砦」という意味だそうです。建造当初はヒンドゥー教寺院であったが後に仏教寺院に改造されたので混交寺院様式になっている。 |
寺院前には「踊り子テラス」という名の遺跡があり、デバター像やコミカルな浅浮彫が多く疲れも癒され楽しくなりました。 | ||
左の写真は新たに発見された仏像です。バンテアイクディ寺院の裏手には「スポアン(�榕樹)という巨木が立っていました。 |
【タプロム遺跡/タ・プローム遺跡】 | ||
「アンコールワット」は「ガジュマルが絡みつく神秘的な遺跡」としてのイメージが大きい。三重の回廊に覆われた遺跡には文字通りカジュマルがが食い込み浸食が激しい。修復に当り「熱帯の巨大な樹木は、遺跡を破壊しているのか、遺跡を崩壊から支えているのか」という議論がなされているほどだ。 | ||
ガジュマルの幹は多数分岐して繁茂し囲から褐色の気根を地面に向けて垂らす。 垂れ下がった気根は徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になっていく。 |
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ガジュマルの名の由来は、こうした幹や気根の様子である「絡まる」姿が訛ったという説がある。ガジュマルという木は20mにも成長する。 |
「タプロム遺跡」は写真のように修復作業が至る所で行われていた。 ガジュマルが成長しても枯れ朽ちても遺跡は崩壊する。(厄介なことだ) |
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ガジュマルが絡みつく遺跡を目の前にしたときは、自分の身が何かに絡まれたような気持ちになり暫くは絶句状態であった。 | ||
ツァー観光ゆえ個人的な自由時間は取り難い。ガジュマルと遺跡の共存関係等を考えた上で撮影すると違ったものになると思う。 |
【バンデアイスレイ】 | ||
ヒンドゥー教の寺院遺跡。小規模だが精巧で深く彫られた美しい彫刻が全面に施され大部分が「赤い砂岩」で建造されている。観光客には大変な人気で「ンコール美術の至宝」と称賛され、特にデバターの彫像は「東洋のモナリザ」とも呼ばれている。 | ||
「バンデアイスレイ」だが、「バンデアイ=砦」「スレイ=女」で「女の砦」を意味する。 「僧侶の砦」なる「バンテアイクディ寺院」が男なので対の関係かな。 |
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正に「女の砦」というだけあって「明るく綺麗な寺院」です。写真にして見るとブロンズ製のように感じられます。 | ||
外周壁の塔門を潜り参道を進むと第一周壁とその塔門に着く。周囲はラテライトで築かれ濠を囲んでいる。塔門を潜り盛土橋を渡ると第二周壁とその塔門があり正面に祠が見え始める。 |
塔門を潜り参道を進み第三周壁の塔門を入ると中央祠堂に至る。 ここまで順に間口と高さを狭め遠近法により狭い寺院を広く見せている。 |
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中央に3つ並んだ祠堂と前室、祠堂は全面が彫刻で飾られ門衛神のドヴァラバーラが両側の祠堂には「東洋のモナリザ」と評されるデバター像が柔らかな曲線で彫られ美しい姿を見せている。 |
見たい見たいと切望していた「東洋のモナリザ」を見過ごしてしまった。しかし、事前にガイドさんにお願いしてあったのでガイドさんが気付き教えて下さった。 |
二日間という限られた中で駆け足で見て回ったアンコール遺跡群【全て世界遺産】、今回のツァーの企画(見学順)の素晴らしさに感謝します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
カンボジアの産業構造は「農林漁業=32%」「工業=22%」「サービス業=38%」「生産物付加税=8%」(2011年)だという。 空港に向かう車窓から撮影したカンボジアの農村風景のひとつ。 |
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カンボジアの農村風景 | ||||||||||||||||||||||||||||||
シェムリアップの観光コースに組まれている「オールドマーケット」は、もともとは地元の人向けのマーケットでカンボジアのマーケットらしい雰囲気も味わえる。観光客向けの土産物屋やレストラン、カフェもある魅力的な市場です。バーバも土産を買うのに必死、よって写真撮影はありません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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